木立ちバラの夏剪定は9月中旬|株の1/3を段差をつけて切る
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こんにちわ、9月も半ばになりましたが、ぐずついた天気が続いていますね。8月にシュラブの夏剪定を済ませた我が家のバラですが、9月中旬になったので、残っていた木立ち性の株の夏剪定をしました。
結論
木立ち性(フロリバンダローズ)のバラの夏剪定は9月中旬。10月下旬〜11月上旬の秋バラを一斉に咲かせるための作業で、生育のためなら切らなくても問題はない。
切る量は株全体の1/3が目安。切り口は株元から先端まで段差をつけて散らし、残す葉の向きもばらばらにする。細すぎる枝・枯れ込んだ枝は一緒に除く。
今年植えた新苗は先端の2節だけ。ベーサルシュートが出ていたら触らない。
本来は晴れの日にやる作業。雨の日は切り口が乾きにくく雑菌が入りやすいので、できれば避ける。
| 地域 | 茨城県(関東平地) |
|---|---|
| 作業日 | 2026年9月12日(雨。本来は晴れの日が望ましい) |
| 対象 | 地植えの木立ち性5本=シャルール/シラノ・ド・ベルジュラック(2024年植え付け)、ディコン/サシェ/エリザベート(2025年植え付け)。いずれもロサオリエンティス |
| あわせて作業 | 鉢(10号)の新苗2本=クラバート/トリニティ(2026年春の新苗) |
9月中旬は木立ち性のバラの番
バラの夏剪定は、樹形タイプごとに時期が違います。我が家ではシュラブを8月下旬に切っていて、そのときの手順はバラの夏剪定のやり方と時期にまとめました。今回はその続きで、残しておいた木立ち性(フロリバンダローズ)の株を9月中旬に切ります。
改めて目的を確認しておくと、夏剪定は秋バラが最もきれいになるといわれる10月下旬〜11月上旬に、花を一斉に咲かせるための作業です。四季咲きのバラは切ったところから枝が伸びて先に花をつけるので、切る時期を揃えれば咲く時期も揃う、という理屈です。逆にいえば、生育のうえでは切らなくても特に問題はありません。「秋にまとめて花を見たい」ときにやる剪定だと考えてください。
雨の日に切ってしまった話
本当なら天気の良い日に切りたかったのですが、このところ雨の日が続き、この先も切る時間が取れそうになかったので、雨の中で切ってしまいました。雨の日の剪定は、切り口が乾くのが遅く、そこから雑菌が入る可能性があるので、本来は控えたほうがよいです。どうしても雨の日にやるなら、太い枝の切り口には癒合剤をしっかり塗って保護しておきます。
木立ちバラの切り方:エリザベートの手順
手順は、地植え2年目のエリザベート(ロサオリエンティス)で紹介します。

①細すぎる枝・枯れ込んだ枝を付け根から除く

最初に、鉛筆より細い枝や、先が茶色く枯れ込んできている枝を付け根から切ります。残しても良い花は咲かず、株の中を混み合わせて風通しを悪くするだけなので、この段階で整理しておきます。
②葉のすぐ上で、株全体の1/3を目安に切る

切る位置は、しっかりした5枚葉のすぐ上です。木立ち性の株は、株全体の高さの1/3くらいを目安に切ります。ここで大事なのは、全部の枝を同じ高さで切らないことです。
③切り口を株元から先端まで段差をつけて散らす

切ったすぐ下の芽から枝が伸びて、その先に花が咲きます。つまり、切り口の位置=花が咲く位置です。全部を同じ高さで切ると、花が一段にだけ並んで咲きます。株元近くの枝は低めに、外側の枝は高めに、というように株元から上まで段差をつけながら切り口を散らすと、秋に株全体にまんべんなく花がつき、こんもりした姿になります。
④残す葉の向きをばらばらにする

新しい枝は、切り口のすぐ下に残した葉の付け根の芽から、その葉が向いている方向へ伸びます。隣り合う枝で残す葉の向きをわざとばらばらにしておくと、伸びてくる枝がいろいろな方向に広がって、花が一か所に固まりません。
⑤太い切り口には癒合剤を塗る
細い枝の切り口は自然に乾いて塞がりますが、鉛筆より太い枝を切ったときは癒合剤(トップジンMペースト)を塗って保護します。今回は雨の中の作業だったので、太い切り口はなおさら念入りに塗りました。
⑥ついでに株元をチェックする

枝が減って株元が見やすくなるので、このタイミングで株元を確認します。見るのは2つ。株元の周りにおがくずのような木くずが落ちていればカミキリムシの幼虫(テッポウムシ)が中に入っているサインです。もうひとつは、株元や接ぎ口にゴツゴツしたこぶができていないか。これは根頭癌腫病(こんとうがんしゅびょう)の疑いがあります。今回の5本は、どちらも異常なしでした。
地植え5本の剪定前後
エリザベート以外の4本も、同じ考え方で切りました。株ごとの様子を剪定前後の写真で残しておきます。
シャルール(2024年植え付け)


5本の中でいちばん花が残っていた株です。もったいない気もしますが、夏の花はあまりきれいに咲かないので、蕾ごと思い切って切りました。きれいに咲いていた花はあとでドライフラワーにします。
シラノ・ド・ベルジュラック(2024年植え付け)


背が高く伸びていた株です。上のほうの花がらと枯れ葉を枝ごと落として、1/3ほど低くしました。
ディコン(2025年植え付け)


横に広がるタイプなので、外側の枝は高め、内側の枝は低めに切って、株の中に光と風が入るようにしました。
サシェ(2025年植え付け)



咲き終わった花と枯れ込んだ枝が多かった株です。まず枯れ枝を付け根から除いてから、残った枝を1/3切りました。
5本とも葉が残っているのは、耐病性の強い品種だから
剪定前の写真を見返すと、5本とも9月の時点で葉がしっかり残っています。我が家の消毒は春先に1回だけですが、ロサオリエンティスやデビッド・オースチンのような最近の品種は耐病性が強く、黒星病で丸裸になることがほとんどありません。同じ庭で昔ながらの品種(ブルームーン)が葉を落としてしまったのとは対照的です。これからバラを始める方は、まずこうした耐病性の強い新しい品種から選ぶと、消毒の手間をほとんどかけずに秋まで葉を保てて、夏剪定の効果も出やすいです。
鉢の新苗クラバート・トリニティは先端2節だけ
今年の春に植えた新苗のクラバートとトリニティ(どちらもロサオリエンティス・10号鉢)も、このタイミングで軽く切りました。新苗は本来、蕾が上がるたびに摘んで株を育てるので、夏剪定そのものは必要ありません。ただ今年は「この秋に2〜3輪くらいは花を見たい」「地植えの株と咲く時期を揃えたい」という理由で、先端だけ浅く切りました。



写真を見比べてもわかるとおり、ほとんど切っていません。先端の2節くらいを切っただけです。新苗は1年目は株づくりが優先なので、葉を減らさないことを第一にしています。



トリニティの株元を見ると、この時期でもまだベーサルシュート(株元から出る太い新しい枝)が上がってきていました。これは来年の主役になる枝なので、何もいじりません。伸びてきたら先端を切って枝分かれさせる予定です。トリニティは10月下旬〜11月上旬に地植えにする予定で、植え穴の土づくりはこちらの記事で済ませてあります。
夏の花は切って、きれいなものはドライフラワーに
地植えの株には、蕾がついていたり花が咲いていたりするものもありました。もったいないのですが、夏に咲く花は色も形もいまひとつなので、ここは思い切って全部切って、秋の花をしっかり楽しむことにしています。


せっかくなので、きれいに咲いていた花は麻ひもでくくって、風通しのよい日陰に逆さに吊るしてドライフラワーにします。
剪定後の管理
今回切った5本は地植えなので、剪定後の追肥はしていません。地植えの株は根が広く張っていて、この時期に肥料を足さなくても秋の花に向けて枝を伸ばしてくれます。鉢の新苗2本も、剪定後に肥料や活力剤は与えていません。
- 剪定後1〜2週間:切り口のすぐ下の芽が赤く動き出す
- 3〜4週間:新しい枝が伸びて、先端に蕾が見える
- 10月下旬〜11月上旬:開花。春より色が濃く、花もちがよい
秋バラが咲いたら、この記事に結果を追記します。
よくある失敗
雨の日に切って切り口が傷む
切り口が乾かないうちに雨に当たると、そこから雑菌が入って枝が枯れ込むことがあります。今回の私のように、どうしても雨の日にやるなら、太い切り口には癒合剤を忘れずに。数日先に晴れ間があるなら、そちらまで待つほうが安全です。
全部の枝を同じ高さで切って、花が一段にしか咲かない
高さを揃えたほうが見た目はきれいですが、切り口の高さが揃うと花も同じ高さに並んでしまいます。株元近くから先端まで、切り口の高さをわざとばらすのが、株全体にこんもり咲かせるコツです。
新苗を大人の株と同じ量だけ切る
1年目の新苗は葉を減らすと株が育ちません。切るとしても先端の2節くらいまで。ベーサルシュートが出ていたら、そこは絶対に触らないでください。
まとめ
木立ち性のバラの夏剪定は「9月中旬に、株全体の1/3を、切り口を段差をつけて散らしながら切る」。ついでに株元でカミキリムシと癌腫のチェック、新苗は先端2節だけ。今週末やることは1つ、木立ち性の株がまだ残っていたら、晴れ間を狙って1/3を切ることです。9月中に終えれば、11月上旬の秋バラに間に合います。
使った道具
この記事の作業で実際に使っている道具です。
今回の5本と新苗2本はすべてロサオリエンティスの品種で、苗はバラの家(楽天市場店)で購入しています。品種選びの参考にどうぞ。
次に読む
シュラブやハイブリッドティーの時期・切る量、黒星病で葉を落とした株を切らない判断はこちら。
→ バラの夏剪定のやり方と時期|秋バラをきれいに咲かせる剪定
