バラの地植え前の土づくり|秋の植え付け1か月前にやる土壌改良
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こんにちわ、9月に入ってもまだ暑さが残っていますね。
今日は、秋に地植えする予定のバラのために、植え付けの1か月前にやっておく土づくりの記録です。
結論
バラを秋(10月下旬〜11月上旬)に地植えするなら、植え付けの1か月前、9月のうちに植え穴を掘って土壌改良を済ませておくのがおすすめです。秋はまだ根が動いている時期なので、入れたばかりの堆肥が発酵して根を傷めないよう、改良した土をひと月寝かせてから植えます。
やることは4つ。①植え穴を掘る、②穴に水を入れて水はけを確認する、③水はけの結果に合わせて腐葉土・鹿沼土・赤玉土・堆肥・石灰・ゼオライトを入れて混ぜる、④仕上げに木酢液を土壌改良用の濃さでかける。
やらないことは2つ。秋植えなのに堆肥を入れたその日に植えることと、堆肥を1種類だけで済ませること。堆肥は2種類以上を混ぜたほうが、土の中の微生物の種類が増えて病気に強い土になります。
| 地域 | 茨城県(関東平地) |
|---|---|
| 品種 | トリニティ(ロサオリエンティス)。2026年春に迎えた新苗で、現在は10号鉢 |
| 植え方 | 鉢植え → 秋に地植え予定(果樹を植えている砂利敷きの駐車場の縁) |
| 作業日 | 2026年9月4日(土づくり)。植え付けは10月下旬〜11月上旬の予定 |
バラの地植えは、植え付けの1か月前に土づくりをしておく
今年の春に迎えたロサオリエンティスのトリニティは、今は10号鉢で育てています(8月に8号から鉢増しした話はバラの夏剪定の記事に書きました)。この株を、涼しくなった秋に地植えにする予定です。
植え付けの時期は10月下旬か11月上旬を考えています。バラの地植えは葉が落ちて根が休んでいる冬にやるのが一般的ですが、晩秋のうちに植えておくと、冬が来る前に少しでも根を伸ばして活着(かっちゃく。根が土になじんで自力で水を吸える状態になること)しやすいからです。これはバラに限らず、我が家の果樹でも、冬に植えるより晩秋に植えたほうが根付きがよいように感じています。
ただし、秋植えには注意点があります。冬に植えるなら、植え付け直前に土づくりをしてそのまま植えても問題ありません。根が休んでいるからです。ところが秋はまだ根が動いているので、入れたばかりの堆肥や油かすが土の中で発酵を進めると、伸びてきた根を傷めてしまうことがあります。なので秋に植えるときは、植え付けの1か月ほど前に土づくりだけを先に済ませて、発酵が落ち着くまで土を寝かせておくようにしています。今回は9月上旬にやったので、10月下旬ごろにはちょうど植えられる状態になります。
スケジュールにすると次のとおりです。
- 9月上旬:植え穴を掘って土壌改良(今回の記事)
- 9月中〜下旬:そのまま寝かせる。土の中で堆肥や肥料がなじむのを待つ
- 10月下旬〜11月上旬:涼しくなってから、鉢から抜いて地植え。冬が来る前に根を伸ばさせる
植える場所は砂利敷きの駐車場|まずは穴を掘って水はけを確認する
今回植える場所は、我が家の砂利敷きの駐車場の縁です。ブロック塀沿いのこの一角にはブルーベリーなどの果樹を植えていて、バラを植えるのはここが初めてです。果樹の間に、トリニティ用のスペースを新しく作ります。


①砂利をかき分けて、下の土を掘る
まず剣先スコップ(先がとがったスコップ)で表面の砂利を一気にかき分けます。砂利をどかすと下から土が出てくるので、そこから掘り進めます。穴は深さ1mほど、直径50〜60cmほど掘りました。バラは根が深く伸びるので、深さはしっかり取っています。

掘り出した土は捨てずに穴の周りに置いておきます。あとで改良した土に混ぜて使うためです。駐車場の土なので砂利混じりですが、大きな石を取り除けば十分使えます。
②穴に水を入れて、水はけを確認する
穴が掘れたら、資材を入れる前に穴の底に水を入れて水はけを確認します。ここが今回いちばん大事なポイントです。バラは水はけの悪い土を嫌うので、穴の底、つまりいちばん下の土がどのくらい水を通すかで、入れる資材が変わります。

我が家の駐車場は、水がなかなか抜けませんでした。写真のように、しばらく経っても茶色い水が底にたまったままです。つまり下の土は水はけが悪いということなので、穴の下のほうには水はけを良くする資材を多めに入れることにしました。
逆に、水を入れてすぐに引くようなら、水はけは気にしなくてよいので、下層は堆肥と赤玉土だけで足ります。
植え穴に入れた資材と順番|下層は水はけ、上層は堆肥
水はけが悪いと分かったので、資材は「下層に水はけを良くするもの、上層に堆肥」という順番で入れました。使ったものをまとめると次のとおりです。
| 入れる場所 | 資材 | 目的 |
|---|---|---|
| 下層(穴の底) | 腐葉土・鹿沼土・赤玉土(中粒)・油かす | 水はけの改善と、じわじわ効く栄養分 |
| 上層 | 牛ふん堆肥とバーク堆肥のブレンド・赤玉土(中粒) | 根が張る場所の土の質を上げる |
| 入れ替える土全体 | 石灰・ゼオライト | 酸度の調整と、栄養分を土に保つ |
| 上層に少しだけ | 腐植 | 土をさらに良くする |
| 仕上げ | 木酢液(土壌改良用の希釈倍率) | 土の中の微生物の働きを助ける |
①下層:腐葉土・鹿沼土・赤玉土で水はけを良くする
穴の底には、水はけの良い素材として腐葉土(ふようど。落ち葉を発酵させた堆肥)、鹿沼土(かぬまつち。黄白色の軽石質の土で、粒が崩れにくく水はけがよい)、赤玉土の中粒を入れました。鹿沼土と赤玉土の中粒は粒が大きく、土の中に空気の通り道を作ってくれます。あわせて、栄養分として油かすも一緒に入れています。油かすはゆっくり効く有機質の肥料なので、下のほうに入れておけば、根が伸びてきたころに効いてきます。

入れたら、そのままにせず穴の周りの土と少しなじませておきます。資材の層と元の土の層がはっきり分かれていると、水がその境目にたまりやすいからです。
②上層:牛ふん堆肥+バーク堆肥と赤玉土を入れる
下層ができたら、その上に堆肥を入れます。今回使ったのは、牛ふん堆肥とバーク堆肥(樹皮を発酵させた堆肥)をブレンドしたものです。ここにも赤玉土の中粒を混ぜて、上層でも水はけを保つようにしています。
さらに、入れ替える土全体に石灰とゼオライトを混ぜています。石灰は土の酸度を調整するためのもの、ゼオライトは肥料分を土の中に保ってくれる鉱物です。そして上側の土には、土をさらに良くするために腐植(ふしょく。落ち葉などが分解されてできた黒い有機物)を少しだけ入れました。

③スコップで穴の中の土を全部混ぜる
資材を入れ終わったら、穴の中で剣先スコップを使って土を全部混ぜます。層にして入れたものを、最終的には全体で混ぜ合わせるイメージです。
このとき、最初に掘り出しておいた駐車場の土のうち使えそうなものも一緒に混ぜ込みます。元の土をまったく使わないのではなく、改良材と混ぜて土壌改良していく形です。穴が全部新しい土で埋まったら、混ぜる作業は終わりです。
④仕上げに木酢液を土壌改良用の濃さでかける
最後に、上から木酢液を濃いめに薄めてかけます。木酢液は土の中の微生物の働きを助けて、土の改善を促してくれます。我が家で使っている木酢液には説明書に「土壌改良用」の希釈倍率が書いてあったので、それに倣って薄めました。葉にかけるときの倍率よりはかなり濃いめです。

ここまでで土づくりは完了です。あとは1か月ほどそのまま置いておきます。この間に土の中で堆肥や油かすの発酵が落ち着いてなじみ、バラを植えられる土壌になります。

堆肥は2種類以上をブレンドする|微生物の種類を増やして病気に強い土にする
今回の土づくりでこだわったのは、堆肥を1種類で済ませずに複数ブレンドしたことです。使ったのは腐葉土・バーク堆肥・牛ふん堆肥の3種類です。
複数の堆肥をブレンドすると、そこに育つ微生物もいろいろな種類のものが増えます。微生物の種類が多い土は、特定の病原菌だけが増えにくくなるので、土壌自体が病気に強くなります。バラは黒星病など土や落ち葉から広がる病気が多いので、植える前の土の段階でここを作っておくのは大事だと思っています。
3種類そろえるのが難しければ、少なくとも2種類以上を混ぜるのをおすすめします。たとえば「牛ふん堆肥+腐葉土」や「バーク堆肥+腐葉土」のような組み合わせでも十分です。
バラの地植えの土づくりでよくある失敗
水はけを確認せずに植えてしまう
植え穴を掘って、そのまま堆肥を入れて植えてしまうケースです。穴の底の土の水はけが悪いと、雨のたびに穴の中に水がたまって根腐れの原因になります。掘ったら必ず一度水を入れて、水の引き方を見てから資材を決めてください。我が家のように水が抜けない場合は、下層に腐葉土・鹿沼土・赤玉土の中粒のような水はけを良くする素材を多めに入れます。
秋植えなのに、堆肥を入れたその日に植えてしまう
冬植えなら植え付け直前の土づくりで問題ありませんが、秋はまだ根が動いています。堆肥や油かすを入れた直後の土は発酵が進むので、そこに根が触れると傷めることがあります。秋に植えるなら土づくりと植え付けは分けて、間に1か月ほど置くのが安心です。9月のうちに土づくり、10月下旬〜11月上旬に植え付けというスケジュールになります。
堆肥を1種類だけ大量に入れる
牛ふん堆肥だけ、バーク堆肥だけ、という入れ方です。量は入っていても微生物の種類が偏るので、土が病気に強くなりにくいです。2種類以上を混ぜて入れるようにします。
まとめ|今週末やること
秋にバラを地植えする予定があるなら、まだ暑さの残る9月のうちに土づくりだけ先に済ませておきましょう。植え付けの1か月前に土を作っておけば、10月下旬に涼しくなったところで安心して植えられて、冬までに根を伸ばす時間も取れます。
今週末やることは1つだけ。植える予定の場所に穴を掘って、水を入れて水はけを確認する。水の引き方が分かれば、入れる資材はそれに合わせて決められます。
使った道具
この記事の作業で実際に使っている道具・資材です。
- 金象印 剣先スコップ(浅香工業)(楽天/Amazon) 今回の穴掘りで使ったスコップです。先がとがった剣先タイプなので、砂利をかき分けたり固い土に突き刺したりする作業に向いています。地植えの穴を掘るときはいつもこれです
- 木酢液(原液100%・紀州備長炭)(楽天/Amazon) 土づくりの仕上げに、説明書の土壌改良用の倍率で薄めてかけました。葉面散布や鉢増し後にも使っている定番です
- 千吉 万能スコップ SGT-26(藤原産業)(楽天/Amazon) 砂利混じりの土に突き込んで掘れる山菜掘り(ガーデンナイフ)。砂利敷きの場所を掘るときは剣先スコップと合わせて使っています
資材は、腐葉土・鹿沼土・赤玉土(中粒)・油かす・牛ふん堆肥・バーク堆肥・石灰・ゼオライト・腐植を使いました。どれも近所のホームセンターで買っている一般的なものです。
記事に登場したバラ苗はこちらです。我が家のロサオリエンティスはバラの家(楽天市場店)で購入しています。
- バラ苗「トリニティ」(ロサオリエンティス・大苗6号鉢)(楽天・バラの家) 今回地植えする品種です。我が家では春に新苗で迎えて10号鉢まで育てましたが、秋からは大苗の販売期になるので、これから始めるなら大苗のほうが植え付けから開花までが早いです
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