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こんにちわ、9〜10月はこれから一年の庭を設計するのにいちばんよい時期です。
今日は、まだ木が少ない庭で何から始めるか迷う方へ、最初に考えたい庭木の配置と選び方を紹介します。

庭木は長く残る庭の骨格になるので、庭づくりを始めたばかりの方こそ、この秋に庭を考え、庭木選びから始めてほしくてこの記事を書きました。

結論

庭づくりで最初に決めるのは、庭木をどこに置くかです。庭木は長く育って庭の骨格になるので、まず一か所の広さと日当たりを確かめ、一本の候補を選びます。複数植えるなら、成長後の大きさを見てポイントごとに分散して配置します。9〜10月に植える場所と木を考え、関東平地の私の庭では、落葉樹も常緑樹も10〜11月の植え付けにつなげています。冬までに少しでも根を伸ばして活着(根が周りの土になじむこと)し、春の芽吹きにつなげられるからです。

やることは3つ。①植える場所と成長後の大きさを決める、②常緑と落葉を組み合わせる、③葉色と花の季節を重ねる。やらないことは2つ。大型化する木を小苗の姿だけで地植えすること(後で撤去が大変)と、目立つ葉色を一か所に詰め込むこと(庭の色が散漫になる)です。

常緑樹は一年を通して葉を残す木です。冬も緑が残るので、花が少ない時期にも庭の見栄えを支えてくれます。一方、落葉樹は冬に葉を落とす木です。葉がなくなる季節はありますが、春の芽吹きから花、秋の葉色、冬の枝姿へと変わるので、四季の移ろいがよく分かります。

この二つを組み合わせると、冬の景色を保ちながら季節感も楽しめます。ただし、常緑樹の中には寒さに弱い種類もあるので、庭の冬に合わないものは選ばず、品種ごとの耐寒性を見てから植えます。

分け方庭木の例庭での役割
常緑樹ジンチョウゲ、ヒイラギ、サザンカ、クチナシ、ゲッケイジュ、ミモザ「ブルーブッシュ」冬にも葉を残し、庭の輪郭を保つ
落葉樹コデマリ、シモツケ、アジサイ、オオデマリ、セイヨウニンジンボク、スモークツリー、ジューンベリー、アオダモ、ロウバイ芽吹き、花、冬の枝姿で季節の変化をつくる

常緑樹にも落葉樹にも、緑だけでなく、斑入り、シルバー、銅葉、黄金葉などの色があります。葉は花の咲いていない時期にも庭に残るので、葉色の違う木を取り入れると景色が華やかになります。

緑葉を土台に、気に入った葉色を少しずつ足していきます。銅葉を使うなら同じ色を近くで繰り返し、黄金葉へやわらかくつなぐと、目がチカチカせず華やかな庭になります。

葉色庭木の例合わせ方
緑葉コデマリ、ヒイラギほかの葉色を受け止める土台にする
斑入り葉ジンチョウゲ「前島」、斑入りのアジサイ暗い場所や濃い葉色のそばに明るさを足す
シルバーリーフミモザ「ブルーブッシュ」、フェイジョア青みのある葉やフェイジョアの銀色の葉裏を楽しむ。成長後の大きさも確認する
銅葉・黒葉赤葉メギ、黒葉のアジサイ、サルスベリ「ブラックマジック」庭の一角を引き締める
赤葉モミジ(赤葉の品種)赤い葉を庭のポイントにする。成長後の大きさを確認する
黄金葉黄金葉のシモツケ、黄金葉のスモークツリー銅葉や緑葉の間に明るさをつくる。スモークツリーは枝の広がる幅も確認する

花の時期は、どんな庭を見たいかで決めます。春に一気に咲かせたいなら春の花木を多めに。季節ごとの変化を楽しみたいなら、春・夏・秋・冬に咲く木を少しずつ選びます。花のない季節も葉や枝が景色をつくるので、葉色と花期を一緒に考えています。

花の季節庭木の例楽しみ
冬〜早春ロウバイ、ジンチョウゲ香りから春を迎える
春コデマリ、オオデマリ、ミモザ、ジューンベリー白や黄色の花からバラへつなぐ
初夏〜夏バラ、アジサイ、クチナシ、シモツケ、スモークツリー花や煙のような花穂を楽しむ
夏〜晩夏セイヨウニンジンボク爽やかな青い花で夏の景色をつくる
秋〜冬サザンカ花の少ない時期へつなぐ
冬サザンカ(品種による)花の少ない時期に色を残す

香りを軸にするなら、冬から早春のロウバイ、春のジンチョウゲ、夏のクチナシ、秋のキンモクセイも候補です。ロウバイとキンモクセイは大きく育つので、植える場所の広さまで考えて選びます。

庭木を先に配置して骨格をつくる

一年草は毎年入れ替えられ、宿根草は地上部が消える季節もあります。庭木は同じ場所で年を重ね、簡単には移せません。だから庭づくりでは最初に庭木の位置を決めます。木がまだ少ない庭なら、いきなり何本も選ばず、まず一か所と一本の候補から考えます。

まず植えたい場所の日当たり、通り道、ほかの植物との距離を見ます。次に苗のラベルや販売店で成長後の高さと枝が広がる幅を確認し、その場所で剪定しながら育てられるか考えます。複数植える場合は、庭の別のポイントにも配置を考えます。こうすると、バラや果樹、足元の草花にも場所を残しながら骨格をつくれます。

植え付けは10〜11月がおすすめ

落葉樹は葉を落として休む冬に植えるのが一般的です。ただ、私の庭では10〜11月に植え、寒さが来る前に少しでも根を伸ばしてもらうことを大切にしています。活着が進めば、翌春の芽吹きもよくなるからです。

常緑樹も、夏の暑さが落ち着く10〜11月は植え付けを考えやすい時期です。落葉樹も常緑樹も、私はこの秋の時期をすすめます。寒さに弱い種類を選ぶときは、庭の冬を越せるかを先に確かめます。

絶対に植えてはいけないものシリーズ|小さな庭の地植え編

小さな苗で売られていても、狭い庭の地植えには選ばない木があります。成長後の大きさで困るため、私は次の木を庭の骨格用の低木として地植えしません。

木地植えを避ける理由育てたい場合
シマトネリコ成長が早く、高さも枝張りも出る鉢で大きさを管理する
オリーブ小苗の印象より大きな木になる鉢植えで育てるか、広い場所を用意する
大型化するコニファー品種によって高木になり、後からの管理や撤去が大変成木の大きさが分かる品種を選び、鉢で管理する

果樹にも大きくなるものがあります。庭の広さに収まらない木は鉢植えにし、地植えする前に成木の高さと枝張りを確認します。

私の庭ではこう組み合わせています

私の庭では、冬にも葉が残る木と、花や葉色の変化を楽しむ木を組み合わせています。実際に育てている木と、庭の中で見ているポイントをまとめました。

庭の木見るところ
コデマリ、黄金葉のシモツケ、ジンチョウゲ「前島」落葉の花、明るい葉、常緑の斑入り葉を組み合わせる
ヤマアジサイ2本、バラ、オオデマリ黒葉と斑入り葉、花の季節を重ねる
ヒイラギ、サザンカ3本冬の葉と秋から冬の花を担う
ゲッケイジュ、サルスベリ「ブラックマジック」、セイヨウニンジンボク、プラム「ハリウッド」、ミモザ「ブルーブッシュ」、スモークツリー「グリーンボール」葉色や花を楽しみつつ、成長後の大きさも見ている
ジューンベリー「リージェント」今は鉢植え。大きくなったら庭へ取り入れたい

ここからは、実際に育てている木の中でも特におすすめしたいものを紹介します。写真のないスモークツリーと、今は鉢で育てているジューンベリーも一緒に紹介します。ミモザの写真は以前の記事で撮ったものです。

コデマリ|細い枝で隙間をつなぐ

コデマリは線が細く、枝を伸ばす余地のある小さな空間に景色をつくれます。枝がほかの木に重ならない幅を確保すると、骨格と足元の花をつなぐ低木として使いやすいです。春には細い枝に白い花が咲き、バラの季節へつなげてくれます。

庭のコデマリと足元の草花
コデマリ。落葉する枝ものを足元の草花と合わせています。

黄金葉のシモツケ|低い位置に明るさを足す

黄金葉のシモツケは、濃い黄色の葉が目を引きます。株が低めにまとまるので、背の高い木の手前に入れやすい低木です。葉だけでなく、ピンク色の花も咲くので、花期には黄金葉との組み合わせがとてもきれいです。

黄金葉のシモツケと周囲の濃い葉
黄金葉のシモツケ。濃い葉色の近くに置くと明暗が分かります。

ジンチョウゲ「前島」|香りと斑入り葉を楽しむ

春のジンチョウゲは、香りのよい花が魅力です。育てている「前島」は緑の葉に斑が入り、花のない季節にも葉を眺められます。成長はゆっくりで、剪定もほとんど必要ありません。長く同じ場所で楽しめる、管理しやすい常緑低木です。

斑入り葉のジンチョウゲ前島
ジンチョウゲ「前島」。常緑の斑入り葉は花のない時期にも明るさを足します。

黒葉のサルスベリ|夏の花と濃い葉色

一般的なサルスベリは緑葉とピンクの花を思い浮かべますが、黒葉の品種もあります。庭の「ブラックマジック」は黒みの強い葉に赤い花が咲きます。黒葉のサルスベリには白やピンクの花を咲かせるものもあるので、花色を選びながら濃い葉を庭のポイントにできます。品種ごとの成長後の大きさも見て選びます。

黒い葉のサルスベリ、ブラックマジック
黒みの強い葉が目を引くサルスベリ。低木と同じ大きさにはならないので、樹高を考えて扱います。

プラム「ハリウッド」|銅葉と花を楽しむ

プラム「ハリウッド」は、銅葉が庭を引き締めてくれます。私の庭では桜より先に、桜のような淡い花が咲き、銅葉との組み合わせがとてもきれいです。果樹なので、受粉を助ける別品種があれば実も楽しめます。庭木として入れるときは、ほかの低木より大きくなる場所を確保します。

銅葉のプラム、ハリウッド
プラム「ハリウッド」。果樹の葉色も庭の景色に加わります。

セイヨウニンジンボク|夏に青い花と香り

セイヨウニンジンボクは、夏に爽やかな青い花を咲かせます。葉にもハーブのような香りがあり、花には蝶がよく集まります。白い花の品種もあるので、庭の色に合わせて選べます。私の庭では冬にしっかり切り戻し、翌年伸びる枝に花を咲かせるようにしています。

庭のセイヨウニンジンボク
セイヨウニンジンボク。細い葉と花で季節の表情をつくります。

ゲッケイジュ|料理にも使える常緑樹

ゲッケイジュは、私の庭ではゆっくり育っています。料理が好きなので、葉をローリエとして使い、煮込み料理に香りを加えています。一年中葉があるため庭の骨格にもなり、料理をよくする方なら一本あると楽しみが増えます。成長後の大きさを見ながら育てます。

庭のゲッケイジュ
ゲッケイジュ。常緑の葉を楽しみながら、成長後の大きさを見て育てます。

ミモザ「ブルーブッシュ」|青い葉と春の黄色い花

ミモザもぜひ庭に取り入れたい木です。よく見かけるミモザの細かな葉のほか、三角形の葉を持つアカシアもあり、葉の形だけでも選ぶ楽しさがあります。私の一押しは、青みのある銀葉が美しい「ブルーブッシュ」。春には黄色い花も咲き、葉と花の両方を楽しめます。成長が早いので、植える場所と剪定を考えて選びます。

庭で育てているミモザのブルーブッシュ
ブルーブッシュ。青みのある葉がきれいなミモザです。以前の夏の枝整理の記事で撮った写真です。

ブルーブッシュの枝を整理した様子はミモザの夏剪定の記事でも紹介しています。

スモークツリー「グリーンボール」|初夏の煙のような花

スモークツリー「グリーンボール」も庭で育てています。落葉樹で、初夏には綿毛のようにふわっと広がる花穂がつき、バラの季節に軽やかな景色を添えます。グリーンボールは緑葉ですが、スモークツリーには銅葉や黄金葉の品種もあるので、庭の色に合わせて選べます。大きくなる木なので、成長後の幅を見て場所を決めます。

ジューンベリー「リージェント」|花・実・紅葉を一株で

ジューンベリーは春の白い花、初夏の実、秋の葉色まで楽しめる落葉樹です。育てている「リージェント」は小型の品種で、今は鉢植えにしています。もう少し大きくなったら庭に取り入れる予定です。植える場所が取れる方には、季節を通して見どころをつくる候補になります。

リージェントの鉢での管理はジューンベリーの鉢増しの記事に書いています。

庭に取り入れたい別の候補

庭木の骨格は葉や花だけでなく、木肌で選ぶ楽しみもあります。アオダモは幹の表情が美しい落葉樹で、葉のない冬にも景色になります。香りのある花木を足すなら、冬から早春に咲くロウバイも候補です。どちらも植える前に成長後の大きさを見ながら選びたい木です。

庭木選びでよくある失敗

小さな苗のままだと思って植えてしまう

植えた後に高くなりすぎると、バラや果樹の場所を圧迫します。苗のラベルで成木の高さと幅を見てから場所を決めます。

常緑なら寒さに強いと思って植えてしまう

葉が残ることと耐寒性は別です。ジャスミンのように種類によって寒さへの強さが違う植物もあるので、品種と植える場所の冬を合わせて見ます。

葉色を一か所に詰め込んでしまう

黒葉、黄金葉、斑入りをまとめて植えると、それぞれが競い合います。まず緑を土台にし、同じ葉色を近くにまとめてから、ほかの場所へ少しずつ広げます。

まとめ|今週末やること

今週末は庭で植えたい一か所の日当たりと広さを書き出し、候補を一本選んで成長後の高さと幅を調べます。その木を起点に常緑・落葉、葉色、花の季節を考え、10〜11月の植え付けにつなげます。

庭木の苗を探す

ここでは実際に庭で育てている木の苗を探せるリンクをまとめました。品種や苗の大きさは販売ページで確かめてください。

  • コデマリの苗木(楽天/Amazon) 春の白い花を楽しむ落葉樹です。
  • 黄金葉のシモツケの苗木(楽天/Amazon) 葉色で庭に明るさを足します。
  • ジンチョウゲの苗木(楽天/Amazon) 春の花の香りを楽しみます。
  • ヤマアジサイの苗木(楽天/Amazon) 小型の株を選び、花と葉を楽しみます。
  • オオデマリの苗木(楽天/Amazon) 春の花のつながりに加えます。
  • セイヨウニンジンボクの苗木(楽天/Amazon) 夏に青い花を楽しみます。
  • サザンカの苗木(楽天/Amazon) 冬にも葉が残り、花の時期をつなぎます。
  • ミモザの苗木(楽天/Amazon) 葉の形と春の黄色い花を楽しみます。
  • スモークツリーの苗木(楽天/Amazon) 初夏のふわっとした花穂が魅力です。
  • ジューンベリー「リージェント」の苗木(楽天/Amazon) 小型の品種を鉢で育て、将来は庭に植える予定です。

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