定番の夏野菜オクラですが、まだ育てたことがないという人もいるのではないでしょうか。
育ててみると分かるのですが、思ったより巨大な容姿になり、たくさんの実をつける植物です。品種が多く、特性も違うため、選ぶときに迷う野菜でもあります。
初めての方はどの品種を選び、どのように仕立てれば良いのかを悩むことになるかもしれません。
そこで簡単に品種の紹介と植え付け方を紹介したいと思います。
品種紹介
オクラの品種には大きく分けて、「角オクラ」と「丸オクラ」の2つがあります。
初心者にオススメするのは収穫が容易な丸オクラです。
しかし、味は角オクラの方が良いので、育てたことがある人や2種類以上の品種を育てたいという人はぜひ角オクラを育ててみて下さい。
ちなみに私は今年、角オクラの「大きくてやわらかいオクラ」を育てます。
角オクラ
代表的な品種は五角オクラで、実に角があるオクラのことを言います。
味、粘りがよいのですが、デメリットとして実が固くなりやすく、スジが入りやすい品種でもあります。
オクラは小さい実が付いてから、ドンドンと大きくなってきます。10cm程度の程よい大きさになったら収穫するのですが、収穫が遅れるとさらに大きく、固くなってしまいます。角オクラはこの固くなるのが顕著に出るため収穫タイミングを見逃さないようにしないといけません。
畑で大量に作っている場合はこの実のチェックが大変になってしますが、家庭菜園の場合は毎日全ての株をしっかりチェックできますので、家庭でこそ育てるべき品種だと思います。
丸オクラ
白オクラ、島オクラといった品種で名前の通り、実に角がなく丸みがある品種です。
柔らかく、味もあっさりしているので食べやすい実を付けます。
実が固くなるのが遅いので、しばらく放置して大きくなってしまった実も十分食べることができます。そのため、収穫タイミングが見逃すことがほとんどなく、育てやすい品種です。
苗作り
オクラは5月以降であれば、直まきで育てることができます。その以前でもポットまきで育苗することができ、早い段階で株を仕上げられるので、トータルの収量を多くすることができます。
本葉が展開してこんな状態まで育てると苗完成です。
↓
植え付け
アフリカ原産のアオイ科の植物なので、肥料分を多く必要としません。トマト等と同様で肥料分が多い土壌だと葉、茎ばかりが育って、あまり実を付けない、いわゆる「つるボケ」を起こしてしまいます。一度は花が付いて、花をつける「癖」が付けば、実を良く付けるようになるので、その後に追肥していきます。
そのため、土作りは事前に堆肥をすき込んでおくぐらいで、元肥を入れたりはしません。
植え付け(密植)
初めての方は知らないかもしれませんが、オクラは4〜6株ほどを密植した方が最終的な収量が多くなる野菜です。1株だけで育てるよりも複数株を競わせて、生育抑制をかけたほうが背丈が低くなり、たくさん実を付けるようになります。
お店でポット苗を購入される方は、ポットに複数株入っていると思いますので、適切な株を植え付けるようにしましょう。複数あるからと間引く必要はありません。
植え付けは株間を30cmほど取って、それぞれ密植で植え付けいけば大丈夫です。
植え付け後はしっかりと水を上げましょう。
こんな感じで密に植え付けます。
↓
今後の管理
特別な管理はないので、このまま花がつくまで、水やりだけするようにします。
ただ、かなり立ち上げる野菜なので、風が強い場所だと倒れてしまうことがあります。そういった場所の場合は、四方に支柱を立て、紐をぐるぐると巻いて、柵を作って倒れないようにしましょう。