野菜

メロン-種まき〜植え付け

憧れの果物メロン、家庭で作れないかと誰もが一度は考えると思います。
かくゆう私も何度も育ててみようと考えたことがありますが、メロン栽培は管理自体が難しい、機材が整った温室が必要というイメージがあり、育てることを諦めていました。
しかし、調べて見ると品種によっては家庭でも十分育てられそうなものがあったので、今回挑戦しようと思います。
家庭でのメロン栽培を考えている方は品種、苗選びや植え付けの参考になると思いますので、ぜひ見ていって下さい。

メロン栽培のスケジュール

品種、場所によって若干異なりますが、家庭の露地で育てる場合は次のようなスケジュールになります。

種まき・育苗:3〜4月

植え付け:4〜5月

収穫:7〜8月

品種選び

メロンには品種は大きく分けるとネット系、ノーネット系になります。
まず家庭菜園の場合は必ずノーネット系の品種を選ばなければいけません
詳細はこれから説明しますが、ネット系はハウスでの管理が必須となるため、家庭ではほぼ栽培が不可能だからです。

ネット系

「アールスメロン」「夕張メロン」等の表面が網目模様になっている品種で、見た目が美しく、糖度が高いので、高級品として取り扱われております。
しかし網目模様を作るため、温度、湿度、水分管理が厳密になります。管理が徹底されている温室でないと栽培できないため、家庭菜園で育てることは難しいとされています。

家庭栽培用の品種もあり、露地で育てることもできますが、やはり水分管理が必要で雨が問題になります。特に日本の気候ではメロンの生育期がちょうど梅雨になるため、雨対策としてトンネル栽培がマストになります。

ネット系のメロンはとても魅力的ですが、家庭菜園ではかなり手間がかかるうえに、栽培が難しいのでオススメしません
初心者は手を出すべきではないです。

ノーネット系

ネット系に対して表面に網目模様がなく、ツルツルしているメロンがノーネット系のメロンとされています。「プリンスメロン」「マクワウリ」が代表的で、近年糖度の高い品種がどんどんと開発されています。
栽培における最大のメリットは水分管理が厳密でなくても良いため、露地でもしっかりと育てることができる点です。とは言っても水分管理が全く必要ないわけではないので、トンネル栽培の方がより良いです。
しかし、ハウスを用意する必要はないので、家庭菜園ではこちらの品種を選びましょう

ノーネット系の中でどれを選べば良いのか

ノーネット系とは言ってもたくさんの品種があるためどれを選べば良いのか迷われると思います。次の2つのポイントを選んでみましょう。

  • 育てる場所
  • 実の大きさ、数

第一に考えるべきなのは育てる場所です。庭の畑、花壇、プランター、鉢なのかで選ぶ品種が変わります
品種によって露地向きかプランター向きかが書いております。
また露地の場合は必要な畝幅が書かれているので、育てる場所に合わせて品種を選びましょう。

第二に収穫できる実のことを考えましょう。品種によって収穫できる大きさ、数が変わりますので、自分ほしいものを考えます。
大きさが小さく、数が多いものの方が収穫難易度が低いので絶対に収穫したいという人はなるべくこういった品種を選びましょう。

私が育てる品種

ノーネット系で露地栽培の難易度低い品種で「おてがるキイたん」を育てます。雨対策が必要ない放任栽培できる点が良いなと思ってます。
話題になった品種でしたが運良く種を入手できたので、庭の畑で育ててみようと思います。

苗作り

苗作りの作業は次の3ステップになります。

  • 種まき
  • 鉢上げ
  • 鉢増し

種まき

セルトレイに種まき用の培養土を入れて、その上に種まきします。
種の上からバーミキュライトを被せて水をかけて完了です。
(写真は2023/03/16の状態です。)

鉢上げ

種まき後、本葉が少し出てきたら、鉢上げを行います。
苗をセルトレイ→2号ポットに入れ替えます。
土は通常の培養土にしてしっかり生育させます。
入れ替えて、1週間ほど立ったら液肥を上げましょう。
(写真は2023/04/13の状態です。ちょうど真ん中の列がメロンです。)

鉢増し

鉢上げ後、ポットに根が回ってきたら、ポットのサイズを大きくします。
始めから大きいポットにすればこの作業は不要ですが、ポットサイズを少しずつ大きくした方が生育が良くなります。
ポットサイズを2号→3号ポットに入れ替えます。
入れ替えて、1週間ほど立ったら液肥を上げましょう。
鉢増して10日ほどで苗が仕上がります。
最終的に仕上げった苗は種7個に対して3個でした。
(写真は2023/05/09の状態です。)

仕上がった苗です。

残念ながら生育がうまくいかなかった苗はこの時点で育てるのを中止しました。

植え付け

メロンの苗は子葉(双葉)が残っていて、本葉が2〜4枚の状態が植え付けにベストな苗なので、購入される方はこのような苗を探して見て下さい。

事前準備

肥料分が必要なので牛糞堆肥、米糠と、酸度調整のために有機石灰をすき込みます。
その後、土壌菌をリセットするために木酢液をかけます。
メロンの生育に対して、温度変化を緩和するために黒マルチがほぼ必須となりますので、設置しましょう。
土作りは植え付けの2週間前までに行いましょう。

植え付け実施

畝幅、株間は品種ごとに指定があると思いますので、よく確認して植え付けましょう。
「おてがるキイたん」は畝幅2mで、株間の指定はありませんでした。
私は畝幅1m(場所がないので。。)で、株間75cm(一般的な株間)にしました。
千鳥配置でマルチに穴を開けて、穴の底に発酵油粕を入れます(溝施肥)。
初期段階での水はけをよくするために、取り出した土にバーク堆肥、もみ殻を混ぜて、苗の植え付けを行います。
植え付け後にしっかり水を上げて完了です。

今後の予定

これからツルが伸びてくるので(親ヅル)、ある程度伸びたら剪定します。
剪定後、脇から伸びる子ヅル、孫ヅルをしっかりと育てて花、実をつけるようにします。
剪定が重要となるので、品種ごとの育て方を確認して剪定するようにしましょう。