ミニトマトの植え付けからだいぶ株が大きくなってきたころだと思います。早い人だと1番果が赤くなって収穫できた人もいるのではないでしょうか。
ここからさらに株を大きく、実をしっかり付けるために夏前作業が重要となります。ミニトマトは樹勢が強い植物なので、何もしなくても収穫までもっていくことができます。しかし、この夏前作業をやるやらないで、収穫量と管理のやりやすさに大きく差が出ますので、必ずやるようにして見て下さい。
現状の様子
植え付けてから3週間ほど経過して、下から1段目の花が完全に落ちて、実がついてきました。
背丈も大きくなり、2、3段目の花も咲いています。
下の方の葉が黄色く痛んできたので、早めに取るようにしましょう。傷んだ葉を残しておくと特にこの梅雨時期は病気、害虫発生の原因になります。
夏前にしっかりと管理しておくことで、たくさん収穫できる株に仕上げることができます。
芽かき
脇芽を取り除く
基本的にトマトは主軸を大きく育てて、それ以外の脇芽は全て除去する「1本仕立て」にします。成長とともにたくさんの脇芽が出てきますが、全て取るようにしましょう。
小さいうちは芽と葉の違いが判りにくいですが、よく見ると芽には伸びようとしている茎、複数の葉があります。
この芽かき作業により、栄養分が分散されずに主軸に集中するようになります。
脇芽の挿し木
取り除いた脇芽を挿し木して、新しい株を作ってみましょう。
トマトは夏~秋まで収穫できる野菜です。しかし、これは1つの株でずっと収穫し続けられるというわけではありません。
トマトの収穫は5~6段ぐらいが限度なので、夏前に植え付けた株は初夏に収穫、夏場に植え付けた株は秋に収穫となります。
そのため、収穫が終わった株は新しい株に入れ替えてリレーさせることで、ずっと収穫し続けることができます。
トマトは強い植物なので、挿し木は成功しやすいです。
トマトは1段目のすぐ下の脇芽が最も勢いがあるので、この脇芽がある程度伸びてから使うのがやりやすいです。
脇芽が小さすぎると挿し木が成功しても育てるのに時間がかかるので、ある程度伸びてから利用しましょう。
写真が1段目のすぐ下の脇芽です。
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この脇芽を切って、水に差して1~2時間ほど水を吸わせましょう。
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その後、種まき用培養土もしくは赤玉土、鹿沼土にさして、根が出るまで日陰で管理しましょう。
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2本仕立て
脇芽は基本的には取るのですが、1段目のすぐ下の脇芽を取らずにそのまま育てて、「2本仕立て」にすることもできます。
2本仕立ては収穫量が大幅に増える代わりに、誘引の手間、栄養分、水分も通常よりも多くなるので、管理が少し大変になります。
数株育てている人はいくつかを2本仕立てしてみても良いと思います。
写真のように1段目のすぐ下の脇芽をそのまま育てていき、ある程度伸びたら誘引します。
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誘引
トマトは樹勢が強いので、放っておくと大きくグチャグチャに茂ってしまいます。誘引して伸びる方向を管理することで、他の草花、野菜の邪魔をしないようにします。
家庭菜園であれば、株の周囲3か所に支柱を立てて、トマトの茎をグルグルと回すように絡めて、高さを低くコンパクトにすることが良いでしょう。
茎にストレスを与えることにもあるので、実が甘くなることも期待できます。
先に支柱を周囲に立てます。
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そしてミニトマトの茎を横に倒して、支柱に麻紐、ビニタイで軽めに結びます。
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追肥
追肥のタイミングは1段目に実が付き始めた頃とされていますので、この時期に株の周辺に油粕を施肥します。
窒素分が多すぎる肥料を与えると茎が茂りすぎるので、注意しましょう。
基本的にはこの1回で良いですが、花、実の付きがよくなければ、少し追加してみましょう。