こんにちわ、朝晩の空気に秋らしさを感じるようになりましたね。
今日は、秋まき草花の種まきから3号鉢までの育て方です。

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結論

秋まき草花は、9月にセルトレイへ種まき用培養土を入れ、種に合わせた深さでまくところから始めます。発芽後は2号鉢、3号スリット鉢へと一回りずつ鉢を大きくし、根鉢を崩さず育てると、庭へ植えた後に動き出しやすい苗になります。

今回はバラを主役にする庭の花を切らさないため、早春から初夏へつなぐ草花5種をまきました。パンジー「よく咲くスミレ」「夢色スミレ」も先に種まきし、9月22日には育った株を鉢上げ・鉢増ししています。

ただし、種を埋める深さは種類ごとに変えます。基本は1〜2mmのくぼみですが、光を嫌う嫌光性種子は少し深くし、金魚草のように覆土しない種は種袋の表示を優先します。

やることは4つ。①種まき用培養土を十分に湿らせる、②種に合う深さでまいてバーミキュライトを薄くかける、③根鉢を崩さず2号鉢へ上げる、④根が回る前に3号スリット鉢へ鉢増しする

やらないことは3つ。種まき向けではない普通の培養土へまくこと(肥料が強く、発芽しにくいことがある)、鉢上げで根鉢を崩すこと(水を吸えるようになるまで生育が遅れる)、小さなポットで根を回し続けること(根が外周を回り、根数を増やしにくくなる)。

地域茨城県(関東平地)
9月22日にまいた草花デージー、金魚草、アリッサム、ネモフィラ、ボリジ
先にまいたパンジーよく咲くスミレ、夢色スミレ(この日は鉢上げ・鉢増し)
育苗容器72穴セルトレイ → 2号鉢 → 3号スリット鉢
栽培場所軒下(雨と霜を避けて管理)
作業日2026年9月22日

バラの庭に秋まきする草花5種

庭の主役はバラです。バラが咲く前の早春から花を楽しみ、春のバラへつなぎ、その後も草花で花を切らさないために種を選びました。9月22日にまいたのは、デージー「タッソー ストロベリー&クリーム」、金魚草「トゥイニー ミックス」、アリッサム「スノークリスタル」、ネモフィラ「インシグニスブルー」、ボリジの5種です。

これに加えて、パンジーの「よく咲くスミレ」と「夢色スミレ」も先に種まきしています。今回は、その苗を2号鉢へ鉢上げし、育った株を3号鉢へ鉢増ししました。

ボリジは2024年・2025年にも種から育て、アリッサムは庭で冬越ししました。この2種の経験を土台に、デージー・金魚草・ネモフィラを加えて、バラが咲く前の花が少ない時期から初夏までつなぎます。

  • デージー「タッソー ストロベリー&クリーム」:ピンクと白の小さな花で、早春の足元に色を足す
  • アリッサム「スノークリスタル」:白い小花で株元を覆い、球根や低木の間をつなぐ
  • ネモフィラ「インシグニスブルー」:青い花を加え、早春の庭に奥行きを出す
  • 金魚草「トゥイニー ミックス」:低い草花より高さを出し、春から初夏へ花をつなぐ
  • ボリジ:春から初夏に咲く青い花で、バラの時期の先までつなぐ
デージー『タッソー ストロベリー&クリーム』の種袋と72穴セルトレイ
今回の種まき風景。写真はデージーですが、同じ日に5種をまきました

庭全体では、早春の水仙・チューリップに今回の小花を重ね、春のバラが咲く花壇へつなぎます。バラの足元を草花で彩り、春の花後も金魚草とボリジ、夏はブルーサルビア、ジニア、マリーゴールド、センニチソウ、ニチニチソウへ交代させます。秋には四季咲きのバラもまた庭の中心になります。

ヒマワリも夏の候補に入れています。春の花が終わった後に次の草花が咲くよう、秋まきの5種だけでなく、春にまく夏の花まで見通して組み合わせました。

バラを中心にした一年の花のリレー

次のカレンダーは、関東平地での一般的な開花時期を目安にしたものです。🌹バラを主役に、🟦早春から初夏の花と🟨夏から秋の花を前後につないでいます。秋バラは四季咲きの品種の目安です。ヒマワリを含む夏の草花は、今回9月にまいた種ではなく、来春以降につなぐ候補です。

1〜6月 🌹=主役のバラ 🟦=早春〜初夏の花 🟨=夏〜秋の花

草花1月2月3月4月5月6月
バラ(春・秋)    🌹🌹
パンジー🟦🟦🟦🟦🟦 
デージー  🟦🟦🟦 
アリッサム  🟦🟦🟦🟦
ネモフィラ   🟦🟦 
ボリジ   🟦🟦🟦
金魚草    🟦🟦
ジニア     🟨
マリーゴールド     🟨

7〜12月 🌹=主役のバラ 🟦=早春〜初夏の花 🟨=夏〜秋の花

草花7月8月9月10月11月12月
バラ(春・秋)   🌹🌹 
パンジー    🟦🟦
金魚草🟦🟦    
ジニア🟨🟨🟨🟨  
マリーゴールド🟨🟨🟨🟨🟨 
ヒマワリ🟨🟨🟨   
ブルーサルビア🟨🟨🟨🟨  
センニチソウ🟨🟨🟨🟨  
ニチニチソウ 🟨🟨🟨  

今回選ばなかった秋まき草花の種

スイートピー、クリムゾンクローバー、キンセンカ、ニゲラも秋まきの候補でした。それぞれの魅力はありますが、バラを主役にした花のリレーと庭での育てやすさを考え、今回は次の理由で外しました。

  • キンセンカ:明るい花色で春の花壇を彩れます。ただ、大きく育ってほかの植物を圧迫しやすく、黄色は庭のタンポポとも重なるため、今回は選びませんでした。
  • スイートピー:つるを誘引して春の花を楽しめます。ただ、誘引に手間がかかり、ラズベリーやブラックベリーと重なると繁茂しすぎるため、今年の庭では外しました。
  • クリムゾンクローバー:赤い花穂が春のアクセントになります。ただ、ほかの植物の生育を妨げやすく、赤一色の草姿も目指す配色と合いませんでした。
  • ニゲラ:繊細な葉と花が春の花壇になじみます。毎年こぼれ種からよく芽が出るため、新しく種をまく必要がありません。
  • ジキタリス:花穂でバラの花壇に高さを出せます。
  • デルフォニウム:青や白の花穂をバラと合わせると、春の花壇がぐっと豪華になります。

バラの開花期を一緒に豪華にしたいなら、ジキタリスもデルフォニウムもおすすめです。どちらも花穂をバラと重ねて楽しめます。今回はバラが咲く前の早春に花を増やすことを優先して、まきませんでした。

昨年は花壇で、バラのそばにデルフォニウムを植えました。青と白の花穂がバラの横に立ち、開花時期の花壇がぐっと華やかになりました。写真はデルフォニウムですが、ジキタリスもバラと合わせたい花です。

2025年5月の花壇でバラと青白のデルフォニウムが一緒に咲く様子
昨年5月の花壇。バラの横で青と白のデルフォニウムが咲きました

大きな花壇へ苗を一つずつ買うと費用がかかります。種からなら同じ草花を何株も用意でき、その庭の環境で発芽した苗を育てられます。たくさんの苗が必要な庭ほど、秋まきに挑戦する価値があります。

秋まき草花をセルトレイへ種まきする

使っているのは72穴セルトレイです。1区画に入る土の量が確保でき、発芽後の根鉢も扱いやすいので、このトレイから2号鉢へ上げています。

①種まき用培養土を入れる

土を入れる前の72穴セルトレイ
6列×12列の72穴セルトレイ。今回は一部の区画を使います

各区画へ入れるのは種まき用培養土です。今回使った一般的な種まき用培養土は肥料分が少なく、発芽後は早めの鉢上げが必要です。鉢上げが遅れると肥料切れで苗が弱り、枯れてしまうこともあります。種まき向けではない、肥料がしっかり効いた普通の培養土を最初から使うと発芽率が落ちるため、用土は使い分けています。

毎日苗を見られない方や種まきが初めての方には、タキイの「たねまき培土」やサカタのタネの「ジフィーミックス」をおすすめします。どちらも種まきに適した土で、発芽後の初期生育を支える肥料も入っています。私もこのようなメーカー品では発芽がよく、少し鉢上げが遅れても苗が育ち続けてくれると感じています。もちろん、根が張ったら鉢上げへ進めます。

②水をかけて1〜2mmのくぼみを作る

種まき用培養土へ先に水をかけた72穴セルトレイ
種をまく前に水をかけ、培養土全体を湿らせます
支柱の先で種まき用培養土へ浅いくぼみをつける様子
支柱や割り箸を使い、基本は1〜2mmほどのくぼみをつけます

土を入れたら先に水をかけ、支柱や割り箸の先で1〜2mmほどの浅いくぼみをつけます。先に土を湿らせておくと、種を置いた後に強い水流で種が動くのを防げます。

深さはどの種も同じではありません。嫌光性種子(光があると発芽しにくい種)はもう少し深くし、金魚草のように光を必要とする種は覆土しません。アリッサムは約2mm、ネモフィラは約3mmを目安にし、最後はそれぞれの種袋の表示を優先します。

③種をまき、バーミキュライトをかける

72穴セルトレイのくぼみへデージーの種をまいたところ
作ったくぼみへ種を一粒ずつ置きます

くぼみへ種を置いたら、覆土する種類にはバーミキュライトを薄くかけます。バーミキュライトは水を通しながら保水もでき、表面が固まりにくいため、種まきの覆土に向いています。この方法にしてから発芽率がかなりよくなりました。

覆土した後は、指で軽く押さえて種と土を密着させます。強く押し固めるのではなく、種が浮かないようになじませる程度です。

④余った種を冷蔵庫へ保管する

余ったデージーの種袋をジップロックへ入れたところ
種まきで余った種袋はジップロックへ入れ、冷蔵庫で保管しています

種まきで使い切らなかった種は、種袋ごとジップロックへ入れ、口を閉じて冷蔵庫で保管しています。品種名やまき時が袋に残るので、次に使うときにも迷いません。

⑤軒下で雨と霜を避ける

種まき後は軒下のできるだけ雨が当たらない場所で水分を切らさないように管理します。種類によって差はありますが、2週間〜1か月ほどで発芽してきます。冬も霜へ直接当てず、霜が降りなくなってから庭へ植え付けます。

発芽したら根鉢ごと2号鉢へ上げる

発芽後は、双葉が開いて根が張ってきた株から2号鉢(直径約6cm)へ鉢上げします。写真のパンジー「よく咲くスミレ」は9月1日に種をまき、9月22日にセルトレイから2号鉢へ上げました。

①ミニスコップで土ごと取り出す

ミニスコップをパンジーのセルへ差し込む様子
根を切らないように、ミニスコップをセルの縁へ差し込みます

100円ショップなどで手に入る小さなスコップをセルの縁へ差し込み、根鉢を土ごと取り出します。この時期には細い根が土をつかみ始めています。土を崩すと根が水分を取れる状態へ戻るまで時間がかかり、生育が遅れるためです。

②2号鉢へ入れて隙間を培養土で埋める

セルトレイから取り出したパンジーを2号鉢へ入れる様子
セルトレイの土をつけたまま、パンジーを2号鉢へ入れます
パンジーを入れた2号鉢へ培養土を足したところ
根鉢の周囲へ鉢上げ用に配合した土を足し、鉢の中の隙間を埋めます

鉢上げ・鉢増しには、市販の培養土10%、バーク堆肥30%、赤玉土小粒40%、鹿沼土20%を混ぜ、少量の石灰・ゼオライト・マグアンプK中粒を加えた土を使っています。これからの季節は水はけをよくしたいので鹿沼土を入れます。夏は土がよく乾くため、鹿沼土は入れません。種まきには専用培土を使い、発芽後にこの配合へ切り替えます。

2号鉢へ入れたら、根鉢の周囲へこの培養土を足します。鉢を地面へ軽くトントンと当て、土が隙間へ入るように落ち着かせます。鉢上げ後は、鉢底から流れるまでしっかり水を与えます。

根が回る前に3号スリット鉢へ鉢増しする

2号鉢で本葉が展開し、根が鉢の中へ広がってきたら、3号鉢(直径約9cm)へ鉢増しします。写真の株は8月5日に種をまき、9月22日に2号鉢から3号鉢へ上げました。

①本葉と根の状態を見る

本葉が展開したパンジーの2号鉢
8月5日まきのパンジー。本葉が増え、3号鉢へ上げる時期になりました

鉢底から根が出てぐるぐる回るまで待つのではなく、本葉が増えて根鉢がまとまり始めた段階で鉢増しします。一本の根を長く回らせるより、細かな根をたくさん出させた方が、その後の生育がよくなるからです。

②根鉢を崩さずポットを外す

2号鉢から外したパンジーの根鉢
根鉢を崩さず、鉢の形のまま取り出します

2号鉢から取り出すときも、根鉢は崩しません。茎を引っ張らず、鉢を軽く押しながら抜きます。根鉢を保ったまま一回り大きな鉢へ移すことが、植え替え後の立ち上がりを早くするコツです。

③3号スリット鉢へ入れて置き肥する

パンジーの根鉢を3号スリット鉢へ入れたところ
2号鉢の根鉢を、3号スリット鉢の中央へ入れます
3号スリット鉢へ培養土を足し、置き肥を一粒置いたパンジー
隙間へ培養土を入れ、仕上げに置き肥を一粒置きます

3号鉢には、根が鉢の外周を回り続けにくいスリット鉢を使っています。中央へ根鉢を置き、周囲へ鉢上げと同じ配合の土を入れたら、置き肥を一粒置きます。最後にたっぷり水を与えます。

ここからさらに根が回ってきたら、3.5号か4号鉢へもう一度だけ鉢増ししてから地植えします。時間がない場合でも3号鉢までは育てます。苗に対して急に大き過ぎる鉢へ移さず、一回りずつ鉢を大きくして、土が乾いたら水を吸うサイクルを作るようにしています。

小さな苗を庭へ急いで植えない

以前、小さな苗のまま庭へ植えたところ、そのまま生育が悪くなったことがあります。それからは、最低でも3号鉢まで根と葉を作ってから植えるようにしています。初期生育を鉢でしっかり作った方が、地植え後の育ちがよくなります。

種まき用培養土と鉢上げ用の配合土を切り替えるのも、この段階育苗の大切な部分です。種まき向けの土で発芽させ、根が張ったら市販培養土と堆肥・赤玉土・鹿沼土を混ぜた土へ移します。3号鉢では置き肥も使い、苗を庭へ出せる大きさまで育てます。

冬の間は軒下で水管理を続けます。雨任せにせず、土の乾きを見ながら水を与え、霜へ直接当てません。早春の花壇を苗で埋めたいときほど、秋から一株ずつ根を作る時間を取るようにしています。

秋まき草花の育苗でよくある失敗

普通の培養土へ種をまいてしまう

種まき向けではない普通の培養土へ最初からまくと、肥料が強く発芽率が落ちます。種まきには専用培土を使い、肥料分が少ないタイプなら発芽後の鉢上げを早めます。鉢上げが遅れそうなら、初期生育を支える肥料入りの種まき培土を選びます。

すべての種を同じ深さへ埋めてしまう

種は種類によって光への反応が違います。基本のくぼみは1〜2mmですが、嫌光性種子は深くし、金魚草のように覆土しない種もあります。種袋の表示を見て、深さと覆土の有無を変えることが大切です。

根が回るまで小さな鉢で育ててしまう

鉢底から根がたくさん出るまで待つと、鉢の中で根が回ってしまいます。2号鉢で本葉が展開し、根鉢がまとまり始めたら3号鉢へ進めます。根を回さず、細かな根を増やすつもりで鉢増しします。

まとめ|今週末やること

秋まき草花は、セルトレイへ種まき用培養土を入れ、種に合う深さでまきます。発芽したら根鉢を崩さず2号鉢へ上げ、本葉と根が増えたら3号スリット鉢へ鉢増しします。

今週末やることは、早春に咲かせたい草花を一つ選び、種袋のまき方を確認してセルトレイへまくことです。大きな花壇を苗でいっぱいにしたい方は、まず一種類から始めてみてください。

次に読む

育てた一年草を夏から秋まで咲かせる手入れは、一年草・宿根草の夏後の切り戻し|9月に整えて秋の花を楽しむでまとめています。種まきから始めた苗を、その年の終わりまでつなぐ管理もあわせてどうぞ。

使った道具

  • IBのチカラ グリーンそだちEX(花ごころ)楽天Amazon) 3号鉢へ上げた苗に一粒置き、初期生育を支えます
  • 3号スリット鉢楽天Amazon) 根が外周を回り続けるのを抑え、細かな根を増やすために使います
  • 鹿沼土小粒楽天Amazon) 秋の鉢上げ用土に混ぜ、水はけを調整します

そのほか、72穴セルトレイ、2号鉢、今回の種まきに使った一般的な種まき用培養土、鉢上げ用の市販培養土・バーク堆肥・赤玉土小粒・鹿沼土・少量の石灰とゼオライトとマグアンプK中粒、バーミキュライト、支柱または割り箸、100円ショップのミニスコップを使いました。

今回まいた5種の種|商品リンク

今回使った種の商品名で探せるリンクです。販売店によって袋の内容量や在庫が異なるため、注文前に品種名を確認してください。

  • デージー「タッソー ストロベリー&クリーム」楽天Amazon
  • 金魚草「トゥイニー ミックス」楽天Amazon
  • アリッサム「スノークリスタル」楽天Amazon
  • ネモフィラ「インシグニスブルー」楽天Amazon
  • ボリジ楽天Amazon

鉢上げしたパンジーの種|商品リンク

先にまいたパンジーは「よく咲くスミレ」と「夢色スミレ」です。9月22日の鉢上げ・鉢増しでは、よく咲くスミレの苗を写真に撮りました。夢色スミレは花色の組み合わせが複数あるため、購入時に配色を確認してください。

種まき培土のおすすめ|商品リンク

今年の種まきで使った土とは別に、鉢上げが少し遅れそうなときにおすすめする肥料入りの種まき培土です。

タキイ たねまき培土楽天Amazon

サカタのタネ ジフィーミックス楽天Amazon

今回はまかなかった春の花|商品リンク

バラと咲く春の花壇を豪華にしたい方には、ジキタリスとデルフォニウムのどちらもおすすめです。今回は早春のリレーを優先したため、まいていません。

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