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こんにちわ、暑さの中にも少しずつ秋の気配を感じるようになってきましたね。
夏にラズベリーやブラックベリーを収穫したご家庭では、株が茂って「この伸びた枝、どうすればいいの?」という状態になっていないでしょうか。

結論

収穫後の剪定で最初にするのは、切る古枝と、来年用に残す新しい枝を見分けることです。

我が家では、夏に実をつけて枯れ込み始めた枝は根元から切る。株元から今年伸びた緑の枝は残し、伸びすぎた部分だけを切り戻して誘引します。

ただし、ラズベリーには今年伸びた枝に秋の実がつく二季なりもあります。品種名だけで決めず、秋果がついている新しい枝は根元から切らないようにします。

この記事では、茨城県でグレンモイ、ファールゴールド、トリプルクラウンを育て、夏の収穫後に実際に切った枝・残した枝を写真で紹介します。

地域茨城県(関東平地)
栽培ラズベリー:グレンモイ/ファールゴールド(鉢・2年目)、ブラックベリー:トリプルクラウン(鉢・地植え・2年目)
収穫夏どり(我が家の環境では一季)
作業日2026年8月26日

収穫後に切る枝・残す枝

見分ける枝収穫後の扱いこの記事での判断
夏に実をつけ、茶色く枯れ込み始めた古枝株元から切る翌年用には残さない
株元から今年伸びた、緑色で勢いのある枝残す伸びすぎた部分だけ切り戻し、誘引する
細く弱い枝、傷んだ枝間引く太く元気な枝を優先して残す
秋に花や実がついているラズベリーの新枝根元から切らない二季なりの可能性があるため、収穫後に改めて判断する

迷ったときは、先に枝先を切るのではなく、その枝を株元までたどり、実がついた古枝なのか、今年出た新しい枝なのかを確認します。この記事の写真でも「切る枝」と「残す枝」が分かるように順番に見ていきます。

この剪定の目的:枝数を増やして、秋までに骨格を作る

収穫後の剪定というと「枯れた枝の片付け」に見えますが、我が家での一番の目的は枝作り(骨格作り)です。

我が家では、長く伸びた新しい枝を切り戻して分枝を促し、支柱へ誘引しやすい骨格に整えています。これから迎える秋に残した枝を充実させるため、収穫後の段階で枝の数と長さを整理しておきます。

このあと出てくる「ひょろひょろした細い枝の整理」も同じ理由です。無用な枝に栄養を流さず、伸ばしたい枝に栄養を集中させる。ここを押さえておくと、1本1本の切る・切らないの判断がぶれなくなります。

一季なり・二季なりで切る枝が変わる

夏に実をつける枝と、株元から今年伸びた新しい枝が混在しているため、収穫後はこの2つを仕分けます。一季なりとして管理する株では、実をつけて枯れ込み始めた古枝を根元から除き、新しい枝を翌年用に残します。

実をつけたラズベリーの枝。葉が茶色く枯れ込んできている
今年実をつけたラズベリーの枝。収穫後は葉が茶色くなり、枝ごと枯れていきます

ラズベリーには、今年伸びた枝の先端に秋果をつける二季なりタイプもあります。その場合は、新しい枝を夏の収穫直後に根元から切ると秋果まで失います。我が家ではグレンモイとファールゴールドを育てていますが、この年は秋果を確認しておらず、夏の一季どりとして管理しました。地域や株の状態で実のつき方が違うため、新枝に花や実がないかを見てから切ります。

ラズベリー(グレンモイ)の剪定手順

剪定前のグレンモイ。枯れた枝と新しい枝が混在して茂っている
剪定前のグレンモイ(鉢・2年目)。枯れ込んだ枝と今年の枝が混在しています

①実をつけた枝は根元から切る

枯れ始めた枝を株元でつかんで根元から切るところ
枯れ始めた枝は元までたどって、根元から切ります

茶色く枯れ込んできた「実をつけた枝」を、株元から切ります。放っておいても来年実はつかず、風通しを悪くして病害虫の住みかになるだけなので、ここは迷わず切ってしまって大丈夫です。

②今年伸びた枝は、半分〜1/3くらいに切り戻す

ハサミを当てた位置から先が夏に伸びた部分
ハサミを当てている位置から先が、夏に伸びた部分です
伸びた緑の枝を剪定ばさみで切り戻すところ
伸びすぎた枝は、半分〜1/3くらいの位置で切り戻します

来年実をつける今年の枝も、伸びすぎたものはそのままにせず、半分〜1/3くらいの位置で切り戻します。夏にひょろっと徒長した部分を整理しておくと、枝がしっかりして冬までに充実します。

③株元のひょろひょろした細い枝は間引く

株元から出た細い枝を地際で切るところ
株元のひょろひょろした細い枝は、地際でいくつか間引きます

株元からは新しい枝が次々出てきますが、細くひょろひょろしたものまで全部残すと混み合ってしまいます。太くて元気な枝を残して、細いものは地際で間引きます。細い枝に栄養を取られないようにして、骨格にしたい枝へ栄養を集中させるためです。

剪定後のグレンモイ。枯れ枝がなくなりすっきりした
剪定後。枯れ枝が消えて、来年の枝に日が当たるようになりました

ブラックベリー(トリプルクラウン)の剪定手順

ブラックベリーも基本は同じですが、枝がつる状に長く伸びるぶん、切り方が少し変わります。

剪定前のトリプルクラウン。長い枝が地面まで垂れている
剪定前のトリプルクラウン(鉢・2年目)。枝が地面を這うほど伸びています

①伸びた枝は「中間ぐらい」で切る

長く伸びた枝の中間あたりに剪定ばさみを当てているところ
長く伸びた枝は、先端ではなく中間ぐらいの位置で切ります

ブラックベリーの伸びすぎた枝は、我が家では支柱に収まる長さを見ながら、枝の中間ぐらいで切っています。先端だけを少し切っても地面を這う長さが残るため、残したい骨格と誘引先を先に決めて切る位置を選びます。

②下向きの枝は放置しない

下向きに垂れた枝。花がらが枯れて茶色くなっている
下向きに垂れたままの枝。放置するとこのまま枯れてしまいます

下向きに垂れ下がった枝は、地面につくと作業の邪魔になり、枝同士も混み合います。長すぎるものは切り戻し、残す枝は後で紹介する誘引で持ち上げます。

③弱った枝は根元のほうで切り戻すか、除去する

実がらが残る弱った枝に剪定ばさみを当てているところ
実がらが残る弱った枝。根元のほうまで切り戻します

葉の色が悪い枝や実がらだけ残った弱った枝は、中途半端に残さず、根元のほうで深く切り戻すか、株元から除去します。

④株元の込み合った細い枝は除去する

株元で込み合っている細い枝
株元で込み合った細い枝は、風通しのために抜いておきます

ラズベリーと同じで、株元の細い枝が混み合っていたら整理します。残すのは太くて勢いのある枝です。

⑤剪定が終わったら、紐で支柱に止める

剪定後の枝を麻紐で支柱に結んだところ
切り終えた枝は麻紐で支柱に結んで、上向きをキープします

剪定後は、残した枝を麻紐で支柱に結んでおきます。地面につかず、枝同士が重なりすぎないように、切る→誘引するまでをワンセットにしています。

実をつけた枝を根元から切った切り口
実をつけた枝はここでも根元から除去。切り口だけが残っています
剪定後のトリプルクラウン。枝が上向きに整った
剪定後。地面を這っていた枝がなくなり、上向きに整いました

地植えの株は、枝整理と誘引

ブロック塀沿いの地植えブラックベリー。支柱に枝を誘引してある
地植えのトリプルクラウン。枝を整理して、手作りの支柱に誘引しました

地植えの株はスペースがあるぶん枝が暴れやすいので、同じ要領で枝を整理して、支柱やフェンスに誘引します。トリプルクラウンはトゲなしで枝がしなやかなので、誘引しやすい品種です。
止めるのは基本は麻紐ですが、しっかり固定したい箇所には誘引バンドを使っています。主にバラ用に買ったものですが、ほどけず調整もしやすいので果樹の誘引にも便利です。

剪定した枝は挿し木でふやせる

切った枝をガラス瓶の水に挿したところ
切った枝の中から元気なものを選んで、メネデール入りの水に挿しておきます

剪定で出た枝のうち、緑色で元気なものは捨てずに挿し木に使えます。我が家では葉を減らした枝を、メネデールを薄めた水に挿して発根を待ちます。メネデールは鉄分を補給する活力素で、発根の促進になるので、ただの水よりも根が出やすくなります。ラズベリーもブラックベリーも株を増やしやすい果樹なので、うまく根が出たら鉢上げして、来年の予備株にする予定です。経過はまた記事で報告します。

鉢栽培の注意:ベリー類は水切れに弱い

じつは我が家では以前、ラズベリーのインディアンサマーを夏の水切れで枯らしています(そのときの応急処置と経過はこちらの記事に正直に書きました)。
ベリー類は根が浅く、真夏の鉢はあっという間に乾きます。この失敗以来、①ひと回り大きい鉢に早めに鉢増しする、②株元をマルチングする、③真夏は半日陰に移す、の3つを徹底しています。

よくある失敗

来年の枝まで切ってしまう

「伸びすぎているから」と今年の新しい枝まで根元から切ると、翌年用の枝を失います。さらに二季なりラズベリーでは、新枝の先端につく秋果まで切る可能性があります。根元から切る前に、実をつけて枯れ込み始めた古枝か、新しい緑の枝かを株元までたどって確認します。

枯れ枝・下向きの枝を放置する

枯れ込んだ古枝を残すと株元が混み合い、風通しも悪くなります。下向きに垂れた新枝はすぐ切るのではなく、長さと勢いを見て、残すものを支柱やフェンスへ誘引します。

株元の枝を全部残す

もったいなくて全部残すと、混み合って日当たりと風通しが悪くなり、翌年の実が小さくなります。太いものだけ選んで、ひょろひょろした細い枝は思い切って抜きます。

まとめ

収穫後の剪定で大切なのは、切る古枝と、翌年用に残す新しい枝を先に見分けることです。我が家では「実をつけて枯れ込んだ枝を根元から切る」「新しい枝は長さを整えて誘引する」「細く弱い枝を間引く」の順で作業しました。二季なりラズベリーは新枝に秋果がつくため、一律に根元から切らず、花や実を確認して判断します。

使った道具

この記事の作業で実際に使っている道具・資材です。

  • 千吉 剪定ばさみ(藤原産業)(楽天/Amazon)
  • 岡恒 芽切鋏(楽天/Amazon) 細い枝を刃先で狙って切るのに。長く愛用してきた定番です
  • スリット鉢(楽天/Amazon) 根詰まりしにくく、ベリー類の鉢増しに
  • メネデール(楽天/Amazon) 挿し木の水に混ぜて発根促進に
  • 誘引バンド(楽天/Amazon) 地植えの誘引でしっかり固定したい箇所に

記事に登場した品種の苗はこちらです。私は果樹苗をグリーンでGO!(花ひろば)で購入しています。

  • ラズベリー「グレンモイ」(楽天) トゲなしの赤実。収穫や剪定でケガの心配がありません
  • ラズベリー「ファールゴールド」(楽天) 黄色い実の品種。赤実と並ぶと収穫が楽しくなります
  • ブラックベリー「トリプルクラウン」(楽天) トゲなしの大実品種。うちでは鉢と地植えで育てています

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