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こんにちわ、暑さの中にも少しずつ秋の気配を感じるようになってきましたね。
夏にラズベリーやブラックベリーを収穫したご家庭では、株が茂って「この伸びた枝、どうすればいいの?」という状態になっていないでしょうか。
結論
収穫後の剪定の目的は枝作り。枝を切り戻すと分枝して枝数が増え、来年の収量が増える。秋の成長シーズン前のこの時期に、株の骨格を作っておく。
ラズベリー・ブラックベリーは実がついた枝がその後枯れる。収穫が終わったら根元から切る。
今年伸びた枝は切り戻す。ラズベリーは半分〜1/3くらい、ブラックベリーは枝の中間ぐらいで切る(中間に栄養を蓄えているため)。
株元のひょろひょろした細い枝、弱った枝もあわせて整理する。時期は収穫後〜9月。
元気な剪定枝は挿し木に使える。
| 地域 | 茨城県(関東平地) |
|---|---|
| 栽培 | ラズベリー:グレンモイ/ファールゴールド(鉢・2年目)、ブラックベリー:トリプルクラウン(鉢・地植え・2年目) |
| 収穫 | 夏どり(我が家の環境では一季) |
| 作業日 | 2026年8月26日 |
この剪定の目的:枝数を増やして、秋までに骨格を作る
収穫後の剪定というと「枯れた枝の片付け」に見えますが、我が家での一番の目的は枝作り(骨格作り)です。
ラズベリーもブラックベリーも、枝を切り戻すとそこから分枝して枝数が増え、そのぶん来年の収量が増えます。そして、これから迎える秋は枝の成長シーズンです。秋に枝をしっかり伸ばして作っていくために、その前のこの時期に切り戻して骨格を作っておきます。
このあと出てくる「ひょろひょろした細い枝の整理」も同じ理由です。無用な枝に栄養を流さず、伸ばしたい枝に栄養を集中させる。ここを押さえておくと、1本1本の切る・切らないの判断がぶれなくなります。
まず仕組み:実がついた枝は、その後枯れる
ラズベリーとブラックベリーは、今年伸びた枝(1年目の枝)には実がつかず、2年目の枝に実がつきます。そして実をつけた枝は、収穫が終わると役目を終えて自然に枯れていきます。
つまり株の中には「今年実をつけて、これから枯れる枝」と「来年実をつける今年の新しい枝」が混在しています。夏の剪定はこの2つを仕分ける作業です。

※ラズベリーには秋にも実がつく二季なり品種もありますが、我が家の環境では夏の一季どりです。
ラズベリー(グレンモイ)の剪定手順

①実をつけた枝は根元から切る

茶色く枯れ込んできた「実をつけた枝」を、株元から切ります。放っておいても来年実はつかず、風通しを悪くして病害虫の住みかになるだけなので、ここは迷わず切ってしまって大丈夫です。
②今年伸びた枝は、半分〜1/3くらいに切り戻す


来年実をつける今年の枝も、伸びすぎたものはそのままにせず、半分〜1/3くらいの位置で切り戻します。夏にひょろっと徒長した部分を整理しておくと、枝がしっかりして冬までに充実します。
③株元のひょろひょろした細い枝は間引く

株元からは新しい枝が次々出てきますが、細くひょろひょろしたものまで全部残すと混み合ってしまいます。太くて元気な枝を残して、細いものは地際で間引きます。細い枝に栄養を取られないようにして、骨格にしたい枝へ栄養を集中させるためです。

ブラックベリー(トリプルクラウン)の剪定手順
ブラックベリーも基本は同じですが、枝がつる状に長く伸びるぶん、切り方が少し変わります。

①伸びた枝は「中間ぐらい」で切る

ブラックベリーの伸びすぎた枝は、枝の中間ぐらいで切ります。枝の中間部分は栄養を蓄えているところなので、そこを残すイメージで切ると株が充実します。先端だけちょんと切っても、地面を這うような長さは解消できません。
②下向きの枝は放置しない

下向きに垂れ下がったままの枝は、放置すると枯れてしまいます。垂れているものは切り戻すか、後で紹介する誘引で上向きに直してあげます。
③弱った枝は根元のほうで切り戻すか、除去する

葉の色が悪い枝や実がらだけ残った弱った枝は、中途半端に残さず、根元のほうで深く切り戻すか、株元から除去します。
④株元の込み合った細い枝は除去する

ラズベリーと同じで、株元の細い枝が混み合っていたら整理します。残すのは太くて勢いのある枝です。
⑤剪定が終わったら、紐で支柱に止める

剪定後は、残した枝を麻紐で支柱に結んでおきます。②で見たとおり下向きのまま放置すると枯れるので、切る→上向きに止めるまでがワンセットです。


地植えの株は、枝整理と誘引

地植えの株はスペースがあるぶん枝が暴れやすいので、同じ要領で枝を整理して、支柱やフェンスに誘引します。トリプルクラウンはトゲなしで枝がしなやかなので、誘引しやすい品種です。
止めるのは基本は麻紐ですが、しっかり固定したい箇所には誘引バンドを使っています。主にバラ用に買ったものですが、ほどけず調整もしやすいので果樹の誘引にも便利です。
剪定した枝は挿し木でふやせる

剪定で出た枝のうち、緑色で元気なものは捨てずに挿し木に使えます。我が家では葉を減らした枝を、メネデールを薄めた水に挿して発根を待ちます。メネデールは鉄分を補給する活力素で、発根の促進になるので、ただの水よりも根が出やすくなります。ラズベリーもブラックベリーも株を増やしやすい果樹なので、うまく根が出たら鉢上げして、来年の予備株にする予定です。経過はまた記事で報告します。
鉢栽培の注意:ベリー類は水切れに弱い
じつは我が家では以前、ラズベリーのインディアンサマーを夏の水切れで枯らしています(そのときの応急処置と経過はこちらの記事に正直に書きました)。
ベリー類は根が浅く、真夏の鉢はあっという間に乾きます。この失敗以来、①ひと回り大きい鉢に早めに鉢増しする、②株元をマルチングする、③真夏は半日陰に移す、の3つを徹底しています。
よくある失敗
来年の枝まで切ってしまう
「伸びすぎているから」と今年の新しい枝を根元から切ると、来年の実がなくなります。根元から切ってよいのは「実がついて枯れ始めた古い枝」。今年の枝は切り戻し(ラズベリーは半分〜1/3、ブラックベリーは中間ぐらい)にとどめます。
枯れ枝・下向きの枝を放置する
実がついた枝は放っておいても枯れますが、そのままにすると病害虫の温床になります。下向きに垂れた枝も放置すると枯れていきます。収穫が終わったら早めに整理して、残す枝は上向きに誘引しましょう。
株元の枝を全部残す
もったいなくて全部残すと、混み合って日当たりと風通しが悪くなり、翌年の実が小さくなります。太いものだけ選んで、ひょろひょろした細い枝は思い切って抜きます。
まとめ
収穫後の剪定は片付けではなく、切り戻しで枝数を増やして来年の収量を作る枝作りです。やることは「実がついた枝を根元から切る」「今年の枝を切り戻す」「細い枝を間引く」の3つ。今週末、株元をのぞいて古い枝と新しい枝を見分けるところから始めてみてください。元気な剪定枝が出たら、ついでに挿し木もどうぞ。
使った道具
この記事の作業で実際に使っている道具・資材です。
- 千吉 剪定ばさみ(藤原産業)(楽天/Amazon)
- 岡恒 芽切鋏(楽天/Amazon) 細い枝を刃先で狙って切るのに。長く愛用してきた定番です
- スリット鉢(楽天/Amazon) 根詰まりしにくく、ベリー類の鉢増しに
- メネデール(楽天/Amazon) 挿し木の水に混ぜて発根促進に
- 誘引バンド(楽天/Amazon) 地植えの誘引でしっかり固定したい箇所に
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ベリー類の夏の大敵は水切れです。枯らした失敗談はこちら。
→ 水切れで枯れかけた植物を復活させる方法
