野菜

エダマメ – 秋どりを目指して

皆様はこの夏、エダマメを食べましたでしょうか?
夏野菜の定番であるエダマメですが、肥料分があまり必要なく、大きくなり過ぎないのでデッドスペースでもしっかり育ちます。
我が家でも畑の隅で育てて、この夏に収穫して食べました。

収穫してすぐに茹でたエダマメはふっくらとしていて、甘味が強く、お店で売っているものとは全く別物なので、ぜひ一度試して頂きたいです。

そんなエダマメですが、品種によっては夏だけではなく、秋どりもできるということをご存じでしょうか?
秋どりは夏に種まきをして、秋の中ごろに収穫することができます。
私が育てている品種は夏・秋どりの両方ができるので、夏の収穫が終わった後に入れ替えて育てています。

エダマメは成長が早く、特別な特徴もなく、管理が簡単なので、初心者にもおすすめの野菜です。また、マメ科であるため、自分自身で肥料分を作ることができます。育てる際も肥料分を与える必要がなく、逆にエダマメを育てた土壌は肥よくになるので、後作で野菜を育てる際に肥料分が少なくてすみます。

育てやすくて、土壌も良くしてくれるので、家庭菜園でとてもおすすめの野菜です。
秋の中ごろに採れるエダマメもなかなか良いものです。

ということで今回はエダマメの育て方を初心者の方にも分かりやすく説明していきます。

育成スケジュール

エダマメの大まかな生育スケジュールはこのようになります。

夏どり

3~4月:種まき・育苗

4~6月:生育期

6~8月:収穫

※品種や地域により異なります。

秋どり

7~8月:種まき・育苗

8~9月:生育期

10月:収穫

種まき・生育期

種まき

エダマメは直播きできますので、30cm間隔で3粒ずつ種を蒔いていきましょう。
指で土に軽く穴を開けて、種を入れていきます。
覆土は普通の土でも良いですが、バーミキュライトを使うと保水、保温性が上がるので発芽しやすくなります。

間引き

エダマメは2株ずつで仕立てた方が収量が上がりますので、3本芽が出た中で一番元気のない株を根元から切って間引きましょう。
引っこ抜いて間引きしても良いですが、他の株の根を傷つける可能性があるので、根元から切る方が安全です。

摘心

芽が出た後はグングン成長していきます。
マメ科の植物は自分で栄養分を作ることができるので、肥料は元肥だけで十分です。
植える前に堆肥をすき込んでおけば、それ以外に肥料は必要ありません。

大きくなる前に支柱を立てるようにしてください。
エダマメはすぐ伸びるので、支柱しておかないとすぐに倒れてしまいます。

エダマメは1つの葉が3つに分かれるような形をしています。この葉が5~6枚になったときに摘心するようにしましょう。
根元の方の葉は3つに分かれるような形をしていないので、この葉を除いて5~6枚で数えます。

この時期になると株が倒れやすくなるため、ぐらぐらする株は追加で支柱を立てるようにしましょう。
株を倒れたままにしておくとすぐに病害虫によって、傷んでしまいますのでこの作業は重要です。特に風の良く吹く地域にお住まいの方は気を付けてください。

このようにエダマメの本葉は3つに分かれる形をしています。

先端を摘心しましょう。

収穫

摘心後、枝分かれしながら、株が大きくなり、実が付きます。
実が大きく膨らむまで待ってから収穫しましょう。
定期的にマメを触っていると少しずつ膨らんできているのがわかると思います。
見た目でくびれがしっかりと出てきて、触って十分に膨らんでいれば収穫時期です。

収穫するときは株ごと引き抜いてしまいましょう。土に根が残っても肥料分になるので問題ありません。

収穫したマメを手で摘み取って、水洗いして、塩を振りかけて、もみ込みます。
その後5分ほど茹でれば完成です。
収穫した後にすぐに茹でて食べると絶品なので、ぜひ試して見て下さい!