秋も終盤に差し掛かり、秋植え野菜の栽培を進めていることでしょうか。
秋植え野菜は夏野菜ほど分かりやすくないので、何を植えるか悩まれている方も多いのではないでしょうか。
秋植えできる野菜にはダイコン、カブ、ホウレンソウ、ブロッコリーといろいろありますが、中でもおすすめしたいのがスナップエンドウです。
スナップエンドウは野菜でお馴染みの豆類で、肥料が少なくても大丈夫な野菜です。土の肥料分が多くなくても収穫まで持っていけるので、家庭菜園を始めたばかりの人に非常に向いていると言えるでしょう。
またスナップエンドウは何て言っても食べやすい野菜です。例えば、夏野菜のナス、カボチャ、ピーマンなどたくさん収穫できてても料理するのが大変で消費しきれないことがあると思います。
しかし、スナップエンドウは茹でるだけで子供から大人までにみんなそのまま食べれる美味しい野菜です。
料理の手間がかからない、味に癖がなく食べやすいというのは非常に大きいメリットだと思います。
スナップエンドウは非常に多くの品種があり、栽培時期もそれぞれですが、多くは10月～2月に種まきを行い、春から収穫していけるものになります。
秋植え野菜としてはベストなタイミングで栽培を開始することができます。
また秋植え野菜全般に言えることですが、夏に比べて害虫被害が圧倒的に少なくなるので、非常に成功しやすいシーズンになります。
夏野菜がうまくいかなかった方は、しっかり収穫までもっていきやすいので、秋植え野菜に挑戦してみてはいかがでしょうか。
今回はスナップエンドウの育て方を初心者向けに分かりやすく説明していきたいと思います。
生育スケジュール
種まき・育苗：10月～11月
生育：11月～3月
収穫：4月～5月
育て方
種まき・育苗
苗選び
スナップエンドウの苗は種から育てるか、もしくはお店でも売っているので、入手は簡単です。
品種によって、早生～晩生と収穫時期が違うので、収穫時期をよく確認して選びましょう。
品種選びで収穫時期以外にもう1点重要なポイントがあります。
それがつるあり、つるなしです。
つるあり
ツルが良く伸びて大きく育ちます。
生育期にネットを付けることが必須で、1株でかなりのボリュームになるので、広い場所が必要となります。
大きくなる分、収量が大きくなるので、畑、大きな花壇といった場所を確保できる場合はこちらが良いです。
つるなし
ツルが伸びない矮性の品種です。
ツルが伸びないのでネットがあればその方が良いですが、支柱でも大丈夫です。
株が大きくならないので、コンパクトに育てることができます。
畑のデッドスペースや花壇、鉢といろいろと場所で育てることができるので、ご家庭でも簡単に育てることができます。
種まき・育苗
スナップエンドウは直播きできるので、株間を30cmほど取って、3~4粒ずつ、種をまきましょう。
土の準備が間に合っていない人は、ポットで育苗してから植え付けましょう。
私も夏野菜の片づけが遅れたので、ポット育苗しました。。
土は植え付けの2週間前までに耕しておきましょう。
スナップエンドウはマメ科で肥料分をあまり必要としないので、事前に堆肥、有機石灰をすき込んでおけば大丈夫です。
ほかに元肥は必要ないです。
プランター、鉢で栽培する人も事前に土を準備しておきましょう。
堆肥は発酵熱が出るので、事前に土に混ぜて準備しておかないと根を痛める可能性があります。
植え付けは基本的に1株ずつ植えましょう。
私は苗が余ったので、一部2株植えをしました。
↓セルトレイ、ポットで小さい苗になるまで育てる
↓育苗してから植え付け
生育
ネット張
特につるありの品種は生育期に入るとグングン伸びてきますので、早めにネットを設置しましょう。
ネットや支柱といった絡まる場所を用意しないと地面を這うようになってしまいます。
そうなるとうまく収穫できないだけでなくので、土がついてしまい、病気の原因になってしまいます。
↓ネットの設置
摘心・追肥
ツルが伸びてきて、目線ぐらいの高さになったら、ツルを摘心しましょう。
摘心後に子ヅル、孫ヅルが伸びて、収量が増えるようになります。
ツルが伸びてくると花が付くようになりますので、開花前に追肥を行いましょう。
これ以外に追肥は必要ありません。
収穫
花が咲き終わるとサヤができて、だんだんと膨らんできます。
薄い緑色でふっくらとサヤが膨らんだら、収穫のサインと言われますが、正直良く分りません。。
エダマメもそうですが、豆類の収穫タイミングは難しいです。
ただ、収穫が遅れると実が固くなってしまいますし、株の栄養分もたくさん使ってしまうので、早めに収穫したほうが良いです。
以上がスナップエンドウの育て方になります。
品種によっては夏にも育てることができるので、年間を通して育てることができる野菜でもあります。
特に秋植えのスナップエンドウは栽培がとても簡単でしっかりと収穫できるので、初心者の方にオススメです。
これを機に秋・冬野菜の栽培を皆さん挑戦見て下さい！
