5月からサツマイモのツル苗がホームセンターや園芸店に出てきて、秋に向けての植え付けの時期になります。
サツマイモは5〜6月が植え付け適期となりますので、やりたい方、枯らしてしまって植え直しをする方はまだ間に合います。
サツマイモはプランターや鉢でも十分収穫できるので、家庭でも育てやすい野菜です。
植え付け時の植え付け方が結構重要で、収穫時の収量や大きさが変わってきますので、理解しておく必要があります。
今回はそんな植え付けについてご紹介します。
ツル苗の入手
植え付け時期はお店に行くツル苗を束売りしているので、購入するのが最も簡単です。値段も1本あたり数十円ぐらいです。
しかし、このツル苗は痛みやすいので、いい状態のツル苗がなかったり、好みの品種がなかったりします。
欲しい苗を確実に手に入れたい場合は、種芋や苗を育てて、ツル苗を採るということができます。
私は苗を育てているので、ツル苗の採り方、作り方を少し説明します。
ツル苗の採り方
1ヶ月間ほど育てた苗がありますので、この苗からツルを切り取って、ツル苗にすることできます。
育てた苗の現状がこれです。
だいぶ茂ってきました。
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苗から伸びているツルを6〜8節を目安に切ります。
節は葉が出ているとこに付いています。
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採ったツルの葉を先端以外は全て取り除きます。
この節から根が出てきて、芋ができるようになります。
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採ったツルはすぐに植え付けるのではなく、1〜2時間ほど日に当てて弱らせましょう。
弱らせることで生き延びようとして根が出やすくなります。
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土作り
サツマイモは荒れ地でも育つことができる植物です。
肥料分ができるだけ少ない土壌のほうが良いです。肥料分が多いと地上部のツルばかりが育ってしまい、芋が大きくならないといった現象が起こります。
肥料はなくても大丈夫ですが、たくさん収穫したい場合は少しだけボカシ肥料も土に混ぜ込みましょう。
プランター、鉢の場合は培養土のみで大丈夫です。
芋ができる場所を確保するため、路地の場合は高めに畝立てをします。また、マルチを張ったほうが管理が楽になるのでオススメです。
日当たりは十分に必要です。
日があれば、あるほど収量が上がります。
植え付け方
「斜め植え」「垂直植え」の2つがあります。
植え付けられるスペースや収穫時の芋の収量で違いが出てきます。
斜め植え
土に斜めに穴を空けて、植え付けます。
斜めに植えるので横方向のスペースが必要となるため、株間は40〜60cmほど必要です。
収穫できる芋の数が多く、芋の大きさは小ぶりになります。
スペースが必要なので、路地植えに向いています。
写真のように支柱等で土に穴を空けます。
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穴にツル苗を通して植え付けます。
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垂直植え
普通の草花のように、土に対して垂直方向に植え付けるやり方です。
スペースを取らないのでコンパクトにできます。株間は30cm程度です。
収穫できる芋の数が少なく、芋の大きさが大きくなります。
また、節の数が少ないツル苗でも植え付けできます。
コンパクトに育てられるので、プランター、鉢や路地の余ったスペースに向いています。
土に穴を掘るか、支柱等で穴を空けて、ツル苗を植え付けます。
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今後の管理
サツマイモは追肥は必要ないので、水やりをしっかりします。
ツルが伸びて、節が土に付くようになるとそこから根が出てきます。
新たに根が出ると栄養が分散されてしまうので、根が出ないように伸びたツルはひっくり返して、節が土に当たらないようにします。(ツル返し)
ツル苗を採り終わった株はしばらく育て続けます。
植え付けた苗が枯れてしまった場合に植え直しをするためにツル苗が必要なので、いつでも採れるようにしておきます。
ツル苗を購入された方も1〜2本は予備用に肥料入りの土で普通に育てておいた方が良いです。
水を良く吸うので、夏場の水やりは頑張って上げるようにしましょう。
まだまだ長いですが、秋の収穫目指して頑張りましょう。