栽培テクニック

草花株のボリュームアップ

5月はガーデニングの最盛期なので、お店にいろんな種類のお花がたくさん並ぶようになります。気に入ったものを見つけやすいので、購入された方も多いと思います。夏秋向けの一年草や珍しい多年草が出てくる時期なので気持ちは良くわかります。

しかし、この時期は春の花がまだ残っているので、花壇に空きがなかったり、寄植えの切り替えがまだだったりします
そんなときに無理やり花壇や寄植えの花を切り替えたり、空きができるまで購入した花をそのまま置いておいたりするのは、とても勿体無いです。

どうせなら購入した花を少し育てて、より良い状態の株にボリュームアップしてから、花壇に入れたり、寄植えに使ったり、それこそ単独で鉢にしたりすることもできます。
購入した後すぐ植え付けるのではなく、少し育て直すことで、株をボリュームアップし、植え付けまでの時間を稼ぐことができます。
有用な手法になりますので、紹介したいと思います。

購入した株の切り戻し

今回用意したのはお店で購入したインパチェンスです。夏〜秋まで花を楽しめますので、これからの時期にオススメの花です。

切り戻し前

購入した時点ではこのようにいくつか蕾が付いている状態です。

切り戻し後

まずは株元を確認して黄色くなったり、傷んだりしている葉を取り除きます。また株元でなくても傷んだ大きい葉があれば、他の葉に光を当てるために取り除いて下さい
この作業はボリュームアップに関係なく、購入した株の植え付け前には必ずやってほしい作業になります。

次に切り戻しを行います。
花に栄養を取られたくないので、花や蕾が全て落としてしまいます。ちょっと勿体ない気がしますが、お店で売られている株は温度をかけて無理やり開花させていることもあるので、一度全て落としてしまったほうが株自体は大きく成長するようになります。
各茎を1〜2節分ほど切り詰めます。切る場所は節の少し上ぐらいにします。節から小さな芽が出そうな場所があればベストです。
あまり根元に近い場所で切るのは止めて下さい。深く切り詰めすぎると枯れる可能性が高くなります。元の草丈の半分以下にならないようにしましょう。
全体的にこんもりとした山型になるように切ったほうが見栄えが良くなります。

切り戻し後はこんな感じになります。
かなり小さくなりましたが、すぐに育つので大丈夫です。

鉢に植え付け

植え付ける鉢は1〜2号分サイズアップするようにします。植物はいきなり大きな土を与えるよりも、少しサイズアップぐらいの土の量の方が良く生育するようになります。
今回用意した株は3.5号ポットに入っていたので、5号鉢に植え付けます。
植え付ける土は市販培養土に元肥(マグァンプK 中粒)適量、赤玉土(小粒)1割をブレンドします。

あくまでもボリュームアップを目的としているので、短い期間に株を仕上げる必要があります。そのため、「少しサイズアップした鉢」「肥料が効いた土」が重要となります。

ブレンドした土に株を植え付けて、水をしっかり上げれば完成です。
しばらく管理して大きくなり、花を付けるようになったら、花壇や寄植えに使いましょう。

2週間ほど育てるとここまで大きくなります。
このあともう少し枝数が欲しいので、もう1回切り戻して再度育てます。
この株は形も良いので、このまま鉢で飾るようにします。

野菜苗にも使えるのか?

購入した苗が植え付けるにはまだ小さすぎる場合は、同じ方法で育てることができます。しかし、野菜にはそれぞれ植え付け適期が存在しますので、育て過ぎてしまうことは厳禁です。草花と違って、野菜は植え付け適期を逃してしまうとその後生育に大きく影響するようになります。
野菜は成長も早く、植え付けタイミングの見極めが難しいので、しっかりと毎日チェックしながら管理する必要があります。