夏野菜の代表格のピーマンですが、うまく育ててればナスやキュウリのように秋まで長期間収穫を楽しむことができます。
育ててる方も多いですが、あまり大きくならなかった、実を付けなかったと、うまく収穫できなかった話も良く聞きます。
ピーマンは夏の暑さに強く、手間もかからないので、個人的にはご家庭に1株は植えてほしいと思う野菜です。
正常に生育すればバンバンと実が付いて、30~50個は簡単に収穫できます。
実が痛むことが少なく、いろんな料理で重宝します。
また、採れたてを生で食べると格別においしいです。
そんなピーマンですが、多くの方は収穫していることだと思いますが、これから育ててみたいという人もまだ間に合います。8月下旬~9月中旬に植え付ければ、秋に収穫できます。
そこで本日はこれから植え付ける人や既に収穫が始まっている人向けにピーマンの植え付けから収穫までのポイントを説明したいと思います。
生育スケジュール
- 苗作り:2月~4月
- 植え付け:5月
- 収穫:6月~10月
10月いっぱいまで収穫できるので、秋口に植え付けても収穫できます。
植え付け
1株からたくさん収穫できるので、家庭菜園であれば数はそれほど多くいらないので、苗を買ってくるのが良いでしょう。
私も毎年1~3株だけ育ててます。
野菜の栽培は「苗選び」「植え付け」で5~7割ほど決まるといっていいほど重要な作業になりますので、頑張りましょう。
苗選び
苗を選ぶときのポイントですが、次を満たしていればベストです。
- 葉が10枚程度
- 花が付いている
- 節間が詰まっている(葉と葉の間の茎の長さが短く、間延びしていない)
- 根が良く張っていて、株がぐらつかない
- 子葉(双葉)が付いている
しかし、こんな株はなかなか見つかりません。。
私も探しましたが、見つからず花が付いていない苗を購入しました。
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あと失敗したくない方は「接木苗」を選んだほうが良いです。
少しだけ苗の値段が高くなりますが、丈夫で育てやすいです。
植え付け
事前に堆肥を入れて耕した土に植え付けを行います。
土づくりをしていない場合は、土に穴を開けて、穴の底に牛糞、油粕をブレンドしましょう。(溝施肥)
花が付いてない苗の場合は肥料が少なめにしましょう。
花が付く前に大量に肥料分があると葉や茎ばかりが大きくなり、花が付きにくい株になりやすいです。
まずは1番果が付くまでは自力で頑張ってもらい、その後にしっかりと追肥を利かすようにしましょう。
植え付けたら、小枝等で仮支柱をしましょう。
風で株がぐらつくとそれだけで生育が悪くなりますし、最悪の場合折れてしまうので、仮支柱は必ずしましょう。
私は植え付けは少し遅れて6月上旬になってしまいました。
初期成育
しばらく育てるピーマンは二股に枝分かれしていきます。
下の写真で二股に分かれている箇所から花が散って、実が付き始めているのが分かりますでしょうか?
これがピーマンの1番果になります。この実が付いたら、小さいうちの採ってしまいましょう。1番果を付けるとその株に「実をつける癖」が付きますので、ここからは肥料があげてしっかり育てるとバンバンと実を付けるようになります。
ここまで育ったら、支柱を仮支柱から本支柱に変えましょう。
一番簡単なのが1本太い支柱を立て、二股に分かれた茎を支えるやり方です。
小さめの支柱を2本斜めに刺して、二股に分かれた茎を支えるやり方でも良いです。
収穫
夏になると株がだいぶ大きく育って収穫ができるようになります。
二股に分かれた枝が主枝になり、たくさん分枝して、上に放射上に広がる形になります。
放任で育てても収穫できますが、秋まで収穫しようとすると次の3つのポイントがあります。
- 分枝した枝を支える
- 実を大きくしない
- 追肥する
では順番に見ていきましょう。
分枝した枝を支える
ピーマンは枝がどんどんと二股に分かれて、先端が広がるような樹形をします。
実がたくさんついてくると先端が重くなり、株がぐらつくようになります。
支柱があるので、折れることはないと思いますが、ぐらつくと株にかなりのストレスがかかってします。
二股に分かれた枝を紐で支えることが必要になります。
株の後ろに太い支柱を立てて、そこから紐を伸ばして枝に軽く結びます。
本支柱で太い支柱を立てているのであれば、その支柱から紐を伸ばせば大丈夫です。
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このように二股の枝付近に紐を軽く結び、株全体を吊り上げるように支えます。
枝はまだまだ増えていきますので、定期的にチェックして紐を増やすようにするとベストです。
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実を大きくしない
お店で売っているような大きくて立派な実を採りたい。
気持ちはとてもわかるのですが、大きな実をたくさんつけてしまうと栄養分がかなり持っていかれて、株が弱ってしまいます。
良く肥えた畑であれば、いくらでも採れますが、家庭菜園であればあまり大きくしない方が良いです。
大きな実はほどほどにして、なるべく小さいうちに収穫するようにしましょう。
このぐらいの小ぶりサイズで収穫して、時々大きいものを収穫すると良いです。
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追肥する
他の夏野菜もそうですが、花、実を付け始めるとたくさん肥料分を欲しがります。
肥料パッケージに書いてある分量を守りながら、月に1回追肥をあげるようにしましょう。
くれぐれも上げ過ぎには注意しましょう。